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呑まない日はあっても読まない日はない。というわけで、その日に読んだ本をできるだけ記録してみようという試みで始めました。コメントなど書いていただけるととてもよろこびます!
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トリアングル [俵万智]
4122047080トリアングル
俵 万智
中央公論新社 2006-09

薫里は33歳のフリーライター。仕事は順調で、妻子ある年上の恋人ともうまくいっている。年下の圭ちゃんは新鮮な喜びをくれる存在。同時に動きはじめた二つの恋はどこへ向かうのだろう…。しなやかな意志をもち、自然体でいきる女性を描いた著者初の長編小説。

俵さんの小説というものに興味があったので読んでみました。普通の小説と違って、随所に「短歌」が織り込まれているのですが、それがまた…なんというか。普通だったら、読んでいて急に短歌が出てきたら、なんとなく気分をそがれてしまうような気がするのですが、この本に限ってはそんなことはありません。むしろ、どんなに長く文章を書くよりも、ずばっと伝わってくるものがあって、それぞれに鮮烈な印象を残します。

ストーリーとしては…そう目新しいものではありません。どちらかというとテンション低めで、淡々と綴られる物語。あんまり人間臭くない感じ。こんなに都合よくステキな男性っているんだろうか…、こんなにかっこいい恋愛って存在するんだろうか…とうらやましく思ってみたりもしました。あとちょっと思ったことは、誰かと何かをしているときに「あぁ、来年のこのときも、この人と一緒にいるのかなぁ」って思うことって、ちょっと悲しくないかな…ってこと。少なくとも私は、そう思うときの自分が悲しい、です。

私はこの主人公の「薫里」とは全然違う考え方を持っているけれど、でもここで描かれる彼女が感じている気持ち、それがいちいちすごくリアリティがあるというか、わかるなぁというか、そこだけは「人間臭い」なって思いました。彼女はクールで取り乱さないだけで、中身は同じなんだなぁって。(私はものすごくとりみだし、そんな自分を自分で許すダメなタイプ)。

恋愛、結婚、出産、こういうふうに考えられたら、私も楽になるのかなぁ…。
| た行(その他) | comments(6) | trackbacks(1) |
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コメント
chiekoaさん、こんにちは〜♪
この作品って、俵さん初の「小説」なのでしょうか??
“小説の随所に短歌が織り込まれ...どんなに長く文章を書くよりも、     ずばっと伝わってくるものがあって...鮮烈な印象を残します”
というchiekoaさんの紹介文を読み、すぐに読みたくなりました☆
つい最近、“俵万智さんからも高い評価を受けた”という、佐藤真由美さん  という方の歌集を読みまして、「短歌」っていいなあ〜と、あらためて感じて いたところだったんです。。。
いいですよねっ、短歌。 近いうちに読んでみたいです!
| sayuri | 2006/10/25 12:04 PM |
初…なのでしょうか?「初の長編小説」って書いてあったので、短編なら他にも出ているのかもしれません…(ちょっと調べてみようと思います)。

この本に登場する短歌は『チョコレート革命』で見かけたことのある短歌もいくつかありました。でもほんと、たったの三十一文字で、ここまで人の心を突くって、すごいと思います。私にはできないけど…これってすごい才能だと思います。長い文章書くより、よっぽど難しいですよね、きっと。ぜひ読んでみてください!
| chiekoa | 2006/10/25 12:09 PM |
この小説、確か朝日新聞でずっと連載されていたやつですよね?
俵さんの小説っていうのは珍しいですね。
古典の解説などは全部読んでいるんですが、これだけは
少し癖があるような気がしてまだ読んでいませんでした。
chiekoaさんのご感想を拝見し、急に読みたくなってきました。

明日の夕方、国際映画祭で「短歌」という作品が
発表になるようですね。映画もどんな仕上がりになるのか
ちょっと興味が湧きました。
| サバ | 2006/10/25 11:16 PM |
あ、そうだったんですか!
さすがサバさん、博識…。
わたしなんてまだ以前にオススメいただいたものにも手をつけておらず(汗)ああ!

小説としてのできがどうこうとはわかりませんが、「一人の女性の生き方」として私は非常に好感が持てたし、なによりこの「短歌」が美しく効いていたので、読んでよかったです。映画…どうなるでしょうね?役者さんのイメージとしては、わりとあっていると思うのですが…。
| chiekoa | 2006/10/26 11:53 AM |
chiekoaさん、こんにちは♪
さっそく、「チョコ〜」とsetで読みましたよ〜。
確かに、随所にちりばめられた短歌は全く唐突な感じがなくて、各シーンにすーっと溶け込み、かつ、いいアクセントになっているなあと感じました。
あと、なんだか、理想的で心地良すぎる男性像が、橋本紡さんのそれと似ているような気が。嬉々としてお料理をふるまってくれる「圭ちゃん」が、ひかりをすくうの哲っちゃんとかぶって見えて...。(笑)
主人公の恋愛観・結婚観は万人の「共感」を得るものではないかも知れないけど、理屈として「理解」はできるように思います。
それからこの作品、俵さんの半自伝?とか思っちゃいました。たしか、俵さん自身、シングルマザーで、父親である男性については明かされてなかったように思うのですが。 どうなのでしょう??
長文コメント、すみません。 簡潔にまとめられなくて。
また、おじゃまさせてくださいね〜☆ では。
| sayuri | 2006/11/02 9:05 AM |
あー、なるほど!かっこよすぎる男性…ふむふむ。圭ちゃんよりはちょっと大人でスマートでしたけど、通じるものがありますね〜!
あ、やっぱり俵さんってシングルマザーなんでしたっけ?どこかで聞いたような気がしたのですが、確信が持てずにいました。私も、この短歌といい、絶対、全部がフィクションじゃないんだろうなぁと勝手に思って読んでいました。当事者じゃなかったら、きっとわからないです、こんな感情。きりとれないです、あんな瞬間。でも、だとしたら、この恋愛観・結婚観は…素直にあこがれます。
| chiekoa | 2006/11/02 12:11 PM |
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