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呑まない日はあっても読まない日はない。というわけで、その日に読んだ本をできるだけ記録してみようという試みで始めました。コメントなど書いていただけるととてもよろこびます!
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スノードーム The Speed of the Dark [アレックス・シアラー]
4763005014スノードーム
アレックス シアラー Alex Shearer 石田 文子
求龍堂 2005-01

ある日、若い科学者クリストファーが姿を消した。彼はひたすら「光の減速器」の研究を続ける、ちょっと変わった青年だった。失踪の際、彼は同僚のチャーリーにある原稿を残した。そこに綴られていた、不思議な物語とは…。

図書館で見かけて「あ!『チョコレート・アンダーグラウンド』の人だ!」と思って手に取りました。そして手にとってみたら、目に飛び込んできたのは息を呑むようなきれいな装幀…迷うことなく借りました。そして読みました。

読んでみたら、『チョコレート〜』のイメージで想像していたのとは全然違う物語でした。ああいう風な、わくわくしたりどきどきしたりする楽しい物語とかではなくて、胸がぎゅうぎゅうと締め付けられるような、そう、締め付けれられてほんとうに痛くなるような、切ない切ない物語でした。これは「愛」の物語です。

人が人を愛するということ。その気持ちを受け容れてもらえなかったときの、あの行き場のなさ。それが呼んでしまったこんな「事態」と、その「事態」を受け入れ、そしてこんなふうに対応していく気持ち…。何度も泣きそうになりました。彼がしたことは、正しいことじゃない、決してそうじゃないけれど、でも、私にはわかる。きっと、誰にもわかるんじゃないかな…。「愛されたい愛されたい愛されたい、愛したい。それだけなのに、どうして誰も自分を愛してくれないの?」。そんな気持ち。声無き声。認めたくないけれど、心の中に、きっとあるんじゃないかな…。

男と女の愛、親子の愛、そうじゃない、全くの他人である人と人の間の愛。誰かとの間に関係を築いていくということ。その感情の名前。「愛」のかたちはきっとさまざまで。でもそれぞれが大切で、愛しくて、なくせなくて、そしてちょっと心に痛くて…。

とてもとても、オススメです。
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コメント
いいお話ですよね。

スノードームを見るたびこの物語を思い出します。
クリスの孤独やエッグマンの孤独。
クリスの行動の意味なんか…
| なな | 2006/10/25 10:50 PM |
アレックス・シアラーの作品って、何冊か読んでいますが、どれも内容が全然違うんですよね。
ここまで全然違う作品が書けるのかと驚きます。
この作品は切ないですよね。
エッグマンのこと、許せるわけはないんです。
でも、完全に許せないとまでは、読んでいくうちに思えなくなってくるんですよね。
切ない話でした。
| 苗坊 | 2006/10/25 11:35 PM |
ななさんのおうちにはスノードームがあるのですね?
私のところには誰もそんなおしゃれなお土産をくれない…。自分で買うか?!でも、これから私も見るたびに思い出すような気がします。この切なさ…。

苗坊さん、私はまだ二作なので、びっくりしてしまいました。でも他にも人気の本がたくさんあるらしいので、これから読みます。求龍堂さん、いい仕事してるなぁ…!

そうなんです、エックマンはひどいんです。でも…。
あぁ、切ない…切ないです…。
| chiekoa | 2006/10/26 11:55 AM |
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「スノードーム」アレックス・シアラー
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スノードーム アレックス・シアラー
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| 苗坊の読書日記 | 2006/10/25 11:29 PM |