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呑まない日はあっても読まない日はない。というわけで、その日に読んだ本をできるだけ記録してみようという試みで始めました。コメントなど書いていただけるととてもよろこびます!
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彼女がその名を知らない鳥たち [沼田まほかる]
4344012399彼女がその名を知らない鳥たち
沼田 まほかる
幻冬舎 2006-10

八年も前に別れた男、黒崎のことを忘れられない十和子。淋しさから、会社の飲み会で出会ったうだつの上がらない中年男・陣治と関係を持ち、一緒に暮らすようになる。共に暮らしながらも諍いの絶えない日々を送る十和子だが…。

わぉ、結構びっくりしました…。最初のうちはこの前読んだ『生きているだけで、愛。』みたいな、精神的に追い詰められた女性の話なのかと思って読んでいたのですが、どうもそれだけではなく、なんかもっとすごいものでした。上手く言えないですけれど、え??そうくるの?こう終わるの?という衝撃がすごい本でした。

以下、気をつけて書きますが、ネタバレありかもしれません。

この主人公の十和子に、最初のうちはかなり驚かされました。一緒に住んでいる相手である陣治を罵倒するする、するする。それがまた容赦ないというか、私にとってはありえない激しさで、唖然。会話が大阪弁で交わされていくので、なんというか迫力も倍増というか。これだけ言えばすっきりするんじゃないか、というか、ここまで言うなら一緒にいるのやめれば?って不思議に思えてくるくらいのものでしたが…。わかるような、わからないような。でも、この話はそれだけでは終わらないのです。

そもそもこの、十和子が忘れられないという「昔の恋人」との間に、いったい何があったのか。何かあったことは間違いないのに、なかなかそれが明かされない…。気になりつつも、そうこうしている間に十和子には新しい男ができて、さらにその男がなんとも怪しいような怪しくないようなで、話はさらに複雑な方向へ…。

でも恋愛小説とかじゃないんです。これ。いや、恋愛小説なのかな…違う気がするんだけど…。うーん、「愛」を描いていることは確かなんですけれど、恋愛なんて言葉で、くくってはいけないような、壮絶な、恐ろしい本でした。そして悲しい本でした。一筋縄で行かなすぎです。『容疑者Xの献身』もびっくり…。オススメ!って声を大にして言えるような本じゃないのですが、読んだ価値は、あった本だったと思います。
| ま行(その他) | comments(5) | trackbacks(4) |
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コメント
こんばんは!
私も陣冶への罵倒の言葉にひいてしまいました。十和子が嫌な女に見えてしまって…
前半で挫折しそうになった本でしたが、最後には驚きが待ってましたね。
Amazonのレビューにあった「純愛サスペンス」という言葉にああ、なるほどなぁと頷いてしまいました。
| エビノート | 2006/11/20 8:58 PM |
前半の調子からあの後半への展開はものすごく意外でした…!私も読み終わってから「なるほど、純愛サスペンスか!」としみじみ。しかしなんかどう感想を書いてもネタバレになりそうではらはらします。
| chiekoa | 2006/11/21 11:29 AM |
TBさせていただきました。

人物の描写がうまい作家で、驚きました。
| タウム | 2007/01/24 11:35 PM |
タウムさん、そうですよねー、ものすごく「読ませる」感じでした。
他の作品もぜひぜひ読んでみたいと心から思います!
| chiekoa | 2007/01/25 6:00 PM |
ちょっと、クッツエーのことを調べていたら以前読んだ沼田さんのことを思い出して新作は出ていないのかしらとここへきてしまいました。もともと村上春樹さん以外の日本の作家さんはあまり読んでいないのだけど沼田さんのは癖になりそう。陣次の話は、「あんたにそっくり」ってからかって、本なんて開かない夫に読んで聞かせていたら最後、とても衝撃的で、それは悲劇ではなく愛の話しとして衝撃感動を受けたのでした。とても美しい最後だと私は感じました
| bananaika | 2008/06/04 4:16 PM |
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『彼女がその名を知らない鳥たち』 沼田 まほかる
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