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呑まない日はあっても読まない日はない。というわけで、その日に読んだ本をできるだけ記録してみようという試みで始めました。コメントなど書いていただけるととてもよろこびます!
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少女七竈と七人の可愛そうな大人 [桜庭一樹]
4048737007少女七竈と七人の可愛そうな大人
桜庭 一樹
角川書店 2006-07

「いんらん」な母から生まれた、美しい少女・川村七竈。親友の雪風との静かで完成された世界で、鉄道を愛し、孤高に生きる七竈だが、その恐ろしいまでの美貌を当然周囲は放っておかず…。

この本はなんというか、実は私にとっては「この装幀が全て!」と言っても過言ではない(いや過言か?)本でした。読んでいても読んでいてもこの絵が浮かぶ…読書全体を支配されてしまいました。すごいなぁ。

いや、もちろん文章もすごく好きです。北海道の小さな町という舞台が、すごくこの「閉鎖的な世界」にマッチしていたし、この古風な語り口調のせいで物語全体に漂う雰囲気とかもすごく。七回燃やしてやっと燃え尽きる七竈のエピソードとか、そういうのも好き。(個人的には途中で視点が犬になるのがまたなんとも…!いいです。)

こういうラストなのか、ふぅむ(あまりにも想像通りだったので)、とか、結局のところ「七人の可愛そうな大人」は誰と誰のことだったのかな…とか、ちょっと思ったりもしたのですが、でも好きな本でした。ちなみに私はこの本を「恋愛小説」として読むのなら、二人の美少年・美少女の切ない初恋物語ではなく、誰よりも、七竈の母の恋の物語として読みたいと思います。っていうか、そう読みました。作者さんの意図とは違うのかもしれないですけれど…。

それにしても、このくらいの歳のころって、こんなに不自由でしたっけ、親とのしがらみってこんなに面倒でしたっけ(すっかり忘れている情緒のない私)。切なさのあまり、もういいからいっちゃえ!いけいけ!と、ハッパをかけたくなり、すっかり無粋な女に成り果てている自分をちょっと感じました。わかってるんです、それじゃこの美しい悲しい「世界」がダイナシだってこと。でもこう、つい…。基本的に性格がこういう張り詰めたストイックな世界にあわないんだろうなと思います。シーンとした静かなところにいると大声を出したくなるタイプの私。でもあわないからこそあこがれるのでしょうか…(それってちょっとさみしい)。

そして読んだあとは自分もなんとなく寡黙にして孤高の美少女になったような気持ちが…いや、気持ちだけですけど、無理ですけど。
| さ行(桜庭一樹) | comments(10) | trackbacks(6) |
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コメント
最初に表紙絵ありきで書いたのか?ってくらいぴったりとあってましたね>装丁。もうこの題名聞いたらこの表紙がまず浮かんでくるほど強いイメージです。この絵も、話の雰囲気も結構好きでした。
そして読後、七竃になった気がしたのはchiekoaさんだけじゃないですよ〜とひっそりここでカミングアウトしてみたり(笑)

P・S 修正ありがとうございました。こちらの設定がアレなためにご面倒かけてすみません_(._.)_
| まみみ | 2006/11/07 6:27 PM |
まみみさん、いえいえ、こちらが勝手に拒否を…っ!
あぁ、ごめんなさい!!

そう、この本読んだ後は、なんかこう、脳内で物を考えるときの口調(?)とか考え方が「七竈チック」になっていたのでした。もう戻ったけど(笑)。よかった、一人じゃなくて…!
| chiekoa | 2006/11/07 6:31 PM |
はじめまして(o^∇^o)ノ
「天使はモップを持って」で、トラックバックさせていただきました。
ごあいさつが遅れてスミマセン。
すごく素敵なblogですね〜。
私も本が好きなので、またお邪魔させてください。

この本は読んだことがありませんが、題名と装丁が本当に素敵ですね。
ジャケ買いしちゃいそうです。
| lune-de-miel | 2006/11/07 7:44 PM |
表紙のインパクト、強かったですね。
ナナカマドの実と雪風のマフラーの赤に、髪と制服と周囲の黒。
印象に残りました。
語り手が章ごとに変わるのも、新しい試みで効果的でしたね。

・・読んだ後、ほんのちょっとだけ“気分は七竈”(?)。
私だけじゃなかったので、安心しました(笑)。
| 藍色 | 2006/11/08 2:17 AM |
lune-de-mielさん、こんにちは!
お褒めに預り光栄です〜…こんなのですけど…。
ジャケ買いしたくなる気持ち、わかります!ステキです。
中身の雰囲気もステキですので、とりあえず(図書館で借りて)読んでみてください(笑)。

藍色さん、そうなんですよ、あの赤と黒が!
鮮やかで…目に焼きついてしまいましたです。
お、そして藍色さんもお仲間でしたね!
「お腹がすきました…肉まんをいただこうかしら…いいえ!いいえ!こんな時間に!決して!」みたいな?(すでに内容が優美でない)。
| chiekoa | 2006/11/08 12:36 PM |
思いっきりジャケ買いしたhoy.です。
もう、目が釘付けになって、視線を引き剥がすことが困難でした。
額に入れて飾っておいてもいいくらいです。
それにあの古風な語り口調、ええ、ええ、ゼッタイ感染しますね!
さすがに美少女になったキモチには、ならなかったけれど・・・
| hoy. | 2006/11/08 11:37 PM |
こんばんは★
ほんと素敵な装丁の本でしたねぇ。
内容もうっとりと美しい作品でした。
七竈には遠く及びませんが、
しばらくは自分の世界に浸って、
自分というものに向き合うのもいいかしらとか思いました。
| Rutile | 2007/03/22 7:32 PM |
Rutileさん、ほんと、うっとりですよね…。
思い出すだけでしばしひたってしまいます。
…鏡を見ては、いけない、いけない。
| chiekoa | 2007/03/23 11:53 AM |
この表紙はため息ものでした。
七竈の実とマフラーの赤、鉄道模型の黒、雪と二人の顔の白・・
読んでいる間ずっとこのイメージでした。
でも悲しいかな、七竈にはなれませんでした。
母親の優奈に妙な生々しさを感じてしまった自分が悲しいです(涙)。
| june | 2007/03/23 11:02 PM |
juneさん、飾っておいてずっと見ていたい感じですよね。
この繊細さ…自分にないからよけいにあこがれます(涙)。
七竈には…きっと誰もなれませんよ!
なんちゃってです、なんちゃって。
気分だけです、気分だけ…。
| chiekoa | 2007/03/25 11:15 AM |
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