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呑まない日はあっても読まない日はない。というわけで、その日に読んだ本をできるだけ記録してみようという試みで始めました。コメントなど書いていただけるととてもよろこびます!
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シャドウ [道尾秀介]
4488017347シャドウ
道尾 秀介
東京創元社 2006-09-30

癌で母をなくした小学五年生の鳳介。父の洋一郎と二人だけの暮らしが始まって数日後、幼馴染みの亜紀の母親が、夫の職場である医科大学の研究棟の屋上から飛び降り自殺を遂げる。そして亜紀が交通事故に遭い、洋一郎までもが…。父とのささやかな幸せを願う少年が、苦悩の果てに辿り着いた驚愕の真実とは?!

「ミステリ・フロンティア」第27回配本です。

初読みの作家さんだったのですが、やられました。うーん、やられました。なかなかすごいです。さすがミステリ・フロンティア。レベル高し…!

何度も何度も語り手が変わります。同じことを、複数の視点が語る。その度にふっと時間が巻き戻されたような不思議な感じがして、もうその時点で私は惑わされていたのかもしれません。読みながら、警戒はしていました。彼らは確かに「語って」いるはずなのに、でも…何か正体が見えてこない、そんな予感。「これはなんかあるだろうな」というニオイはぷんぷんするのです。だからすごくいろんなことに想像をはりめぐらし、注意して、自分なりの展開をイメージしていました。でも…それは全部ミスディレクションで、しかも作者さんが絶対狙ったミスディレクションで、全てが明らかになったとき、「うわ!やられた!」と思いました。悔しいような…一種爽快なような…。あぁ、やられた。

本当は会社帰りの電車で半分読んで、続きは翌日の通勤電車の中で読もうと予定していたのですが、途中でやめて寝るなんてできなくて、結局夜中までかかって一気に読んでしまいました。やっと読み終わって、衝撃を受けて、倒れるように寝たら、夢にまで出ました。そのくらいの力を持った作品でした。

そしてこの物語はそういうあっと驚くミステリィでもあり、その一方で少年・鳳介の成長の物語でもありました。素直に胸打たれました。いいなって、思いました。鳳介…大きくなるんだぞ!

【追記】
こんなのを見つけました。→ 道尾秀介「ここだけのあとがき」
そしてこの表紙って…読み終わってあらためて見るまで気付きませんでしたよ!(赤面)
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コメント
こんにちは。
ちょうど朝の通勤電車でこの本を読み終わったところでした。
注意深く読んだつもりですがやられました・・・。
今なんだかもやもやっとした気分です。
| あおちゃん | 2006/11/20 2:39 PM |
まぁ!なんてタイムリー!奇遇ですねぇ。
そう!気をつけて読めば読むほど…最後に「くぅ!」ってなるんですよ…。やられました…。
| chiekoa | 2006/11/20 6:24 PM |
この本、友人にすすめられました。
絶対、面白いから、読んで!。。。って。
彼の本は、ホラーサスペンス大賞特別賞受賞作「背の目」と
あと2冊読みましたが、私好みだったので、お気に入りの作家になりました。

chiekoaさんの感想読んでて、益々読みたくなりました。
早速、図書館へ予約入れます!
| 百子 | 2006/11/21 9:44 PM |
百子さん、ぜひぜひ〜!私はこれ一冊しかまだ読んだことないのですが、百子さんが読まれたのもおもしろそうですね…。作者さんご自身が主人公ってことなのでしょうか?読んでみます!(でもホラーなんですね…どきどき)。
| chiekoa | 2006/11/22 4:51 PM |
こんにちは。

この本は引き込まれましたね。
続きを次の日に…なんてできない本でした。

ラストまで読んで、「うっそーん」って。(私何者なんだ?)
鳳介、真っ直ぐに育って欲しいですね。
| なな | 2006/11/24 9:55 AM |
ななさん、いや「うっそーん!」って気持ち、わかります!
まさにそう!そうですとも!えっええ?!ですよねぇ。
あぁ、驚いた…。今までの私の想像はいったい…。
| chiekoa | 2006/11/24 12:04 PM |
すっかりハマりました。
そして思いっきり違う方向に…(笑)。
鳳介には幸せにあってもらいたいですね。
ホラーは苦手なんですがほかの作品もぜひいってみたいと思ってまーす。
| ユミ | 2006/12/12 9:02 PM |
ユミさんの行った方向と、私が行った方向が同じなのか…違うのか…そんなことも気になりつつ(笑)、ばっちりだまされました!
そう、鳳介くんにはね、ぜひ幸せに…でも大丈夫だと思います!
| chiekoa | 2006/12/13 1:36 PM |
> 途中でやめて寝るなんてできなくて、

そう!そうなんですよねー。私も、得体の知れないゾクゾク感に取り憑かれたように読んでました。(笑)そして、子供たちのいじらしさ、強さ、優しさ...そういったものに、素直に胸を打たれましたね。
鳳介くんが亜紀ちゃんを、公園で励ますシーンとか好きです。

初読みでしたが、ほんと力を持った作品でした。
他の作品も読んでみたいのですが、後味悪いという巷での噂も聞いて、ちょっと躊躇もしています..。
| sayuri | 2007/01/14 10:22 AM |
sayuriさん、私もまだ他の作品は読んでいない状況です。
これは「ミステリフロンティア」だからたまたま手にとったようなものだったので…。本職はホラーの作家さんらしいと思いこんでいるので、びびってます(笑)。
| chiekoa | 2007/01/15 12:36 PM |
ミステリ・フロンティアは時々、その世界についていけないのもありますが、
この作品は、のめりこめて思いっきり騙されちゃいました。
でも物語を楽しめて満足感も。
凰介、小学五年生なのに、すごい試練…。
| 藍色 | 2007/02/22 3:05 AM |
藍色さん、確かに凰介くんには…ものすごいことに…。でもなんか彼なら大丈夫!って信じてるわたしがいます。トラウマにならないことを祈ります(汗)。(いや、もうすでになってる?!)
| chiekoa | 2007/02/23 1:01 PM |
私多分chiekoaさんのブログ見ていつか読もうと決めてたんですね。
すっかりやられました。読んでる間、一体誰がおかしいの?とゾクゾクしてしまって、見抜こうとしたけれどできませんでした。
すべてが分かってしまった凰介も見事ですね。
| じゃじゃまま | 2007/03/31 6:05 PM |
じゃじゃままさん、まぁうれしいことを♪ありがとうございます!
でもほんと、やられちゃいますよね〜。これの真相が途中でわかってたわ!って方にはまだお目にかかっておりません。でもそういう人より私達の方がきっとこの本を楽しんだはず!そう考えればとってもすばらしい読書でした。はい。
| chiekoa | 2007/04/01 12:49 PM |
「ここだけのあとがき」読みました。
小学生に背負わせるには、重い内容だななんて思っていましたが、
作者の気持ちが少し、わかりました。
| | 2007/05/06 3:28 PM |
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