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呑まない日はあっても読まない日はない。というわけで、その日に読んだ本をできるだけ記録してみようという試みで始めました。コメントなど書いていただけるととてもよろこびます!
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愛を海に還して [小手鞠るい]
4309017649愛を海に還して
小手鞠 るい
河出書房新社 2006-06-13

二十代で離婚を経験し、フリーライターとして生活していたなずな。一緒に住んでいる恋人・ワタルと愛にあふれた日々を送っていたなずなだが、ある日、本の編集者である早瀬亮輔と出会い…。

これを読んでいる私は、この主人公「なずな」とはまったく違います。年齢も、経験してきたことも、現在の状態も、たぶん考え方も行動も全然違う。少なくとも私ならこういう風に二人の人の間で気持ちが揺れることはきっとありません、というかこういうのはキライ。なんか、人生を生きていくための自分なりの「理屈」が全然違う感じ。(どちらがいいとか悪いとかそういうことではないですけれど)。

普通ならそういう「私ならこうはしない」っていう本を読んでいると、無性にイライラしたり、そればっかり気になってしまって、読みながら気持ちが離れてしまうのですが、この本はなぜかそういうことがなく…自分で不思議でした。全く共感できないのに、妙に心に入り込んできて、そして目が離せませんでした。

そしてこれもまた珍しいことに、「こういう風になって欲しい」というラストを想像しながら読まなかったので、読み終わったあと、なんだか私の心の風景は「凪」でした。うまく言えませんが…不思議な読書体験でした。こういう本も、好きです。

人が「もしも」と仮定したときには、すでにそれは始まっている。
その先にあるのは、救いようのない悲劇なのか、あるいは息も詰まるような幸福なのか。行き着くところで待っているものは何なのか、誰にもわからない。破壊なのか、再生なのか。歓喜なのか、苦悩なのか。わかっていることはただひとつ。人は、その人生の中で幾度かふいに訪れる、そのような決定的な仮定を、決して避けることはできないということなのだ。
一番印象に残ったフレーズがこれでした。私となずなとは違う人間だけれども、少なくともこれは、この実感は、「わかる」と思いました。
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コメント
こんにちは。小手毬さんは岡山出身、(小川洋子さんと同じ高校出身)なので、私の地域の本屋さんではかなり押してます。私はまだ未読ですけど。
| 菱沼 | 2006/12/01 7:17 AM |
菱沼さん、へぇ!そうなんですか〜。そういう地元出身の作家さんってなんだかいいですよね、応援したくなります。私のところは…横浜…なんかたくさんいそうでいまいち愛着が(笑)。本屋さんでもそういう「地元作家です!」って特集を見たことがないような気が…。さみしいものです、とほほ。
| chiekoa | 2006/12/01 4:13 PM |
手放しで好きだ!とはいえないんですが、妙に印象に残る作品でした。確か他の作品で何か賞を受賞されてるんですよね?
そちらも読んでみようかしら……。
地元出身の作家、わたしのところは村上春樹大先生でしょうか?あと最近になって灰谷健次郎さんもそうだと知りました。ご冥福をお祈りします。
| まみみ | 2006/12/01 7:18 PM |
確かに「好きだ!」って感じではないですよね。でも嫌いじゃないんですよね。不思議な本でした…。
村上春樹大先生は、個人的に誕生日が同じなのでちょっと親近感を…しかし作品はわからず。でも読む。それもまたよし。
横浜出身の作家!誰だ!(腐るほどいそう…)。
| chiekoa | 2006/12/04 12:29 PM |
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