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呑まない日はあっても読まない日はない。というわけで、その日に読んだ本をできるだけ記録してみようという試みで始めました。コメントなど書いていただけるととてもよろこびます!
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海に落とした名前 [多和田葉子]
4104361038海に落とした名前
多和田 葉子
新潮社 2006-11-29

乗っていた飛行機が海に不時着。無事機内から脱出し、生き延びたと思ったのも束の間、「わたし」はすべての記憶を失っていた。手がかりは、ポケットの中のレシートの束だけ。スーパー、本屋、カフェ、ロシア式サウナ…。熱心に過去を探る謎の兄妹があらわれて、「わたし」の存在はますます遠のいてゆく。表題作のほか「時差」「U.S.+S.R. 極東欧のサウナ」「土木計画」の全四篇が収録された短篇集。

このタイトルに惹かれて読んでみたのですが…なんとも…不思議な本を読んでしまいました。ほええ。初読みの作家さんだったのですが、こういう雰囲気?なんだかとっても不思議。なんとなく、本とか物語とか、そういう枠を超えているような感じ…。ノックアウトされました。

最初の「時差」を普通に読みはじめたところ「はて、途中でいきなり語り手が変わっておる…!びっくり。まぁでもこういう書き方なのか…これも味というものね」なんて余裕ぶっこいて思っていたら、次の「U.S.+S.R. 極東欧のサウナ」でさらにびっくりする羽目になり、タイトルの意味もすでにわからず、それでもこれはなんかすごいと思いつつなんとか読み終え、「土木計画」でこれまた「ぬお!」とびっくりし、(でもこれが一番意味がわかりやすいといえばわかりやすいかも)、最後の「海に落とした名前」では、はい、もう私はどこへ連れて行かれてしまったのでしょうか…と。でも悪くない感じ。途中で投げたしたくもならない感じ。不思議です…。

レシート、そこに書いてあるものは、お店の名前、そして商品の名前、値段。

お客の私の名前が書いてなくて、店の名前は書いてあるというのは、お店のナルシズムの証拠としか思えません。
読み終えてから思わず財布に入っていたレシートをしみじみと眺めてしまいました。私が選んだお店で私が選んで買った商品なのに、ここから私のことは何もわからない。すごく不思議な感じがしました。不安になりました。彼女の言いたいことがすごくわかるような…、至極もっともだ…とあらためて思いました。
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