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呑まない日はあっても読まない日はない。というわけで、その日に読んだ本をできるだけ記録してみようという試みで始めました。コメントなど書いていただけるととてもよろこびます!
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ケッヘル(下) [中山可穂]
4163250506ケッヘル(下)
中山 可穂
文藝春秋 2006-06

旅先で出会った男・遠松の紹介で、奇妙な旅行代理店で働き始めた伽椰。しかしの添乗員として出かけたその旅先で、続けざまに「事件」は起こる。真相はいったい何なのか。そして遠松の正体は…。

錯綜する過去と現在。上巻では、何が起こったのかわからなくて、心が苦しかった。下巻では、何が起こったのかがわかって、心が苦しくなりました。

細かいことを言い出せば、いくらでもいちゃもんをつけられるのかもしれません。でもこの本は、読み終わったときにそういう気持ちに全然ならなかった。そういうことばっかり言いたくなる本だってあるけれど、私にとってこの本はそうじゃなかった。ただ、圧倒されました。すごかった。夢中で読みました。

面白かったとか、楽しかったとか、そういう感情とは別のところにある本です。読み終わった今は、どうか、彼らの、彼女たちの、これからの人生が暖かく幸せなものでありますようにと、祈って止みません。

もう恋人はつくりたくなかった。もう二度と廃人になるような恋はしたくない。あんな思いをするくらいなら孤独のままでいるほうがいい。愛さなければ傷つけられることもない。手に入れなければ失うこともない。求めなければ損なわれることもない。たとえゼロでも、マイナスになるよりはいい。
そう言った彼女が、そして、でも「わたしだって本当は、孤独をおそれる人間のまま、愛を求める人間のまま、本来の人間らしい姿のままで生きていきたかったのだ。」と言った彼女の気持ちが、わかってわかって、苦しくて苦しくて、私は見ていられなかった。だからそんな彼女が、最後にこの場所にたどり着いて、ほんとうによかった。ここで彼女が、いつまでもいつまでも、愛し、愛されて生きてくれることを、ほんとうに心から祈っています。

そしてやっぱり謎に思います。どうしてこの本は直木賞候補にあがっていないのか…。誰の目が節穴なんだ!!(え?わたし??)
| な行(中山可穂) | comments(8) | trackbacks(4) |
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コメント
ちえこあはこの作品をとても気に入られたようですね。ぼくは上巻に比べて、下巻で失速したような気がしたのが残念に思いました。ひとそれぞれいろんな感想があるっていいですね。
| すの | 2007/01/10 8:09 AM |
すのさん、そうですね〜。全然読み方が違うっていうのも面白いです!参考になります!わたしがぼんやり読んでいただけのような気もしますが…おかしい…集中していたはずなのに?正月ボケ?
| chiekoa | 2007/01/10 4:51 PM |
こんにちは。
またまたコチラの記事を読んで、とても気になり、ようやく読み終えました。他の方のブログでも取り上げられていることが多かったように思いますが、私の住んでいる地区では、全く見向きもされなかったようで、新刊のままひっそりと本棚に収まっていました。
勿体無いですよね〜。
もう最初は一体、なんなんだ!って、先を心配してみたり、少し立つと先が気になったり。と、なかなか本を途中で置くのが勿体なかったです。圧倒。
本当にその後の人生、暖かく幸せなものになることを祈るばかりです。
| percy | 2007/02/04 5:13 PM |
percyさん、そう!そうなんですよー!
「なんでこの本普通に書架にあるわけ?!」って、
すぐ読めてうれしい反面、悔しいという(笑)。
こういう本にこそ本屋大賞でスポットを当てて欲しい気がしますが…。
あれでしょうか、そもそも書店員が読んでないでしょうか(涙)。
| chiekoa | 2007/02/05 2:59 PM |
やっと、読み終えました。
よかったです!私好みでした!
もっと、もっと、話題になってもいいような気がしますが、
なんだか、世間はひっそりしてますよね。。。
どうしてでしょう。。。

久々に、心を熱くして、夢中で読めた本でした。
まだ2月ですが、たぶん、私の今年のベスト5には入りそう。。。

| 百子 | 2007/02/19 11:17 PM |
百子さん!うれしいです!
私の中でも確実に今年のすごかった本にランクインです。

ほんとなんで話題にならないの?ちょっと、みんなちゃんと読んでる?!本屋さん!しっかりしてよ!!!というくらいです。くぅ〜。もっと偉くなって権力で「本屋大賞」にごり押ししたいわ…!

この本で中山さんにはまり、先日読んだ『弱法師』でさらにノックアウトされました。『弱法師』は『ケッヘル』の執筆中にかかれた作品たちだということでしたので、もし見つけましたらぜひ。(最近文庫で出たばかりですー。)
| chiekoa | 2007/02/20 12:50 PM |
 こんばんは♪
 TBさせていただきました。
 というか、記事中にこちらのブログを
 リンクさせていただいてます。
 不都合だったら修正しますので、
 ご確認くださいな。

 いやー、それにしても壮絶でした。
 でも、読んでほんとうによかった。
 chikoaさんのおかげです、ほんとに。
 どうもありがとうございました。

 選考委員の目が節穴に1票投じます!(笑)
| miyukichi | 2007/02/28 10:58 PM |
miyukichiさん、ご賛同いただきうれしいです!
リンクまでしていただき、さらにうれしいです!
この本、注目を集めていなすぎる…おかしい…
なにかこう、政治的な陰謀すら感じるわたしなのですが、
考えすぎでしょうか?!
直木賞候補作をピックアップする係りの人にぜひ聞いてみたい…。
| chiekoa | 2007/03/01 4:17 PM |
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