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呑まない日はあっても読まない日はない。というわけで、その日に読んだ本をできるだけ記録してみようという試みで始めました。コメントなど書いていただけるととてもよろこびます!
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ミーナの行進 [小川洋子]
4120037215ミーナの行進
小川 洋子 寺田 順三
中央公論新社 2006-04-22

家の都合で、岡山から芦屋にある親戚の家に1年間預けられることになった13歳の朋子。そのお屋敷で彼女が出会った人々との思い出は…。

はぁ、いい本でした。ほんとうにほんとうに、心からいい本でした。

読んでいて楽しい!とか面白い!とか笑っちゃう!とか、そういう類の本ではありません。むしろ描かれている「現実」は、この物語の背景は、悲しささえ漂うような「現実」です。経済的な事情で離れ離れになる母と子。裕福でなに不自由ないようにみえて、歪んだ問題を抱えた家族。出会いと別れ。そして、永遠の別れ。

それなのに…読んでいて私の目の前に繰り広げられる世界は決して重苦しくなんかないし、透き通って、温かくて、どこか懐かしい、そんな世界で、そこで暮らす人々の目は絶望なんてしていなくて、とても澄んでいて。読み終わったあとの心は、とっても静かで暖かいのです。その暖かさは、石油ファンヒータでがんがん暖かい、そういう感じじゃなくて、マッチでそっと火を灯した、そういう暖かさなのですけれど。

いい本だなぁ…。ほんとうに、いい本でした。生きていくことは、悲しい。悲しいけれど、でもそれだけじゃない。残酷だけれど、でもそれだけじゃない。人は強い。生きていく、歩いていく人は強いです。これは本当に小川さんらしい、そう思う一冊でした。小川さん、ありがとうございました。読めて、よかったです。
| あ行(小川洋子) | comments(21) | trackbacks(10) |
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コメント
挿画もとてもよくて、相乗効果ですね。
読みながら、胸のなか中にかなしみがひたひたと押し寄せてきたのだけれど
けっしてかなしみに埋もれるだけではなく、あしたにつながるものを感じられたのがとてもよかったです。
| ふらっと | 2007/01/15 5:15 PM |
ふらっとさん、そうですね、挿絵もとてもステキでした…。
なんかこれから機会があるたびにマッチの箱を探してしまいそう…。
悲しみに押しつぶされてしまわない、そんな強さが心にしみました。
| chiekoa | 2007/01/15 5:49 PM |
chiekoaさん☆いい本ですよねぇ!
みんな本当は寂しいんだけど、それを見せないようにして生きているんだよ!って、そっと語りかけられているような本でしたね。(#^.^#)
| Roko | 2007/01/15 9:21 PM |
本当に「いい本」ですよね。
余韻がすばらしい!
「素敵」連発してましたもの。

こんな小さな物語が詰まったマッチ箱があったらいいですね。
| なな | 2007/01/15 10:15 PM |
昨年読んだ本のベスト1でした。
朋子と一緒にミーナの家に同居しているような気持ちになって、
読んだ後、余韻でこころが温かくなる素敵な物語でした。
寂しさを抱えている家族の役に立とうとする朋子の心の動き、
思いやりが、印象に残っています。



| 藍色 | 2007/01/16 12:38 AM |
Rokoさん、ほんとそうですよね〜。
何をどう感じるのか、決めるのは自分。がんばらねば!

ななさんは「ステキ」を連発し、わたしは「いい本」を連発し…。
こういう本ってなんかもう、それ以上言うことないんですよね(笑)。
いいから読め!みたいな…。
マッチ箱〜!マッチを使う機会がありませんが、欲しくなりました…。

藍色さん、ベスト1ですか!でもその気持ちわかります。
ああ、私は2007年になってしまいました…。
大事な大事な一冊になりました。
| chiekoa | 2007/01/16 12:17 PM |
>マッチでそっと火を灯した、そういう暖かさ
そうです、そういう暖かさです!
読んだのは少し前ですが、今でも思い出すと胸がジーンと暖かくなって、
胸がしめつけられます。いい本です(しみじみ)。
| june | 2007/01/17 1:08 PM |
juneさん、あぁ、時間がたっても埋もれないのですね!
ステキ…。思い出すたびにしみじみしたいものです。
| chiekoa | 2007/01/17 5:28 PM |
ちえこあさんこんにちは〜
私もこのお話、昨年のベスト1でした♪
図書館で何十人も待ちがいたので、
でもこれはなんだかすっごくよさそう!って思って
買った本です。
いつでもこの本をひらくことができるのがしあわせ。
読んでよかった、買ってよかった!
小川さんの本のなかでも一番好きな本かも♪♪^^
| ゆか | 2007/01/17 7:51 PM |
ゆかさん、私も同じ理由で買いました〜。
待ってられないわ!と思って。それにしては遅かったですけど(汗)。
かって間違いなし!でしたね♪
この本が私のうちにいつもあって、いつでも読める…いいです。
| chiekoa | 2007/01/18 12:07 PM |

>目の前に繰り広げられる世界は決して重苦しくなんかないし、透き通って、温かくて、どこか懐かしい...

ほんと、ノスタルジックでステキな作品世界でしたね。
挿絵もかわいくて、手元に置いておきたくなる本でした。
72年生まれなので、シュミーズ、乳ボーロなどなどの言葉にも
反応してしまい..。(笑)
いい本でした〜☆
| sayuri | 2007/01/30 2:06 PM |
sayuriさん、うちでは「シミーズ」でした…。
ちょっといけてないです(笑)。
ボーロも食べたくなってきました…。
あのお口で溶ける感じがたまらなくスキです!
| chiekoa | 2007/01/30 5:29 PM |
あっ! そう言われて思い出しました〜。
そういえば、『シミーズ』でした。(笑)
ちなみに、乳ボーロは「衛生ボーロ」でした。
なぜ「衛生」なのか、わかりませぬ。
身近な人に聞いてみたところ...卵ボーロor乳ボーロor衛生ボーロと
呼び名がいろいろあるようです..。
| sayuri | 2007/01/30 8:38 PM |
ボーロは…うちはただの「ボーロ」または「卵ボーロ」だった気が。
…今日買って帰ります(笑)。
| chiekoa | 2007/01/31 6:30 PM |
chiekoaさん、こんにちは。
やっと読むことが出来ました。
>マッチでそっと火を灯した、そういう暖かさ
その通りです☆
卵ボーロ、懐かしいです。形が可愛いですよね。
| latifa | 2007/03/05 8:28 AM |
latifaさん、なんか大事に大事にしたくなる本ですよね。
絵も物語りも…。
ボーロ、あ、今、今すぐ食べたくなってきました…。
あのクチでとける感じがスキです(笑)。
| chiekoa | 2007/03/05 12:48 PM |
穏やかな気持ちで、この朋子との一年間を楽しんで読んでいたわたしは、伯父さんの不在とかそういう暗い側面をほとんど(意図的に)無視して読んでたような気がします。
なんだかこころにぽっとやさしい火がともるような素敵なお話でした。そして最後の最後で明かされるタイトルの意味にも、とても感銘を受けました。
ほんとにいいお話を貸してくださって、ありがとうございました^^
| まみみ | 2007/04/13 11:49 PM |
やっと読み終わりました(このやっとは予約待ちしたという意味で)
いやいや、みなさんおっしゃる通り『いい本』でした〜
な〜んだか心が、マッチの火のようなほわぁんとした
暖かさで満たされました.
私もこの本は買おっと.手元に置いておきたいです.

マッチ箱のおとぎ話も挿絵もポチ子も!かわいくてたまりませんでした.
はあ〜〜〜〜...いい本でした.

| るー | 2007/04/16 1:00 PM |
初めまして。私もこの本、去年のナンバーワンで、
何人かに勧めたのですが、反応が今一つ。大金持ちの話は
関係ナイ、でも、バレーボールのところだけは自分と一緒だったとか。悲しい思いをしていたところ、このブログに行き当たりました。
ラスト近くで、こんなに濃密な時間を共に過ごしたのに、あれから、会うことはほとんどない、という部分でぐっと来ました。時間の流れの不思議さ、寂しさを感じました。
これからも、時々、覗かせて下さいね。
| sarah | 2007/05/03 9:05 PM |
初めまして。私もこの本、去年のナンバーワンで、
何人かに勧めたのですが、反応が今一つ。大金持ちの話は
関係ナイ、でも、バレーボールのところだけは自分と一緒だったとか。悲しい思いをしていたところ、このブログに行き当たりました。
ラスト近くで、こんなに濃密な時間を共に過ごしたのに、あれから、会うことはほとんどない、という部分でぐっと来ました。時間の流れの不思議さ、寂しさを感じました。
これからも、時々、覗かせて下さいね。
| sarah | 2007/05/03 9:06 PM |
ごめんなさい、同じ文を2度送信してしまいました。すみません。
| sarah | 2007/05/03 9:13 PM |
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