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呑まない日はあっても読まない日はない。というわけで、その日に読んだ本をできるだけ記録してみようという試みで始めました。コメントなど書いていただけるととてもよろこびます!
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中庭の出来事 [恩田陸]
410397107X中庭の出来事
恩田 陸
新潮社 2006-11-29

瀟洒なホテルの中庭。こぢんまりとしたパーティの席上で、気鋭の脚本家が不可解な死を遂げた。周りにいたのは、次の芝居のヒロイン候補たち。自殺?それとも他殺?芝居とミステリが融合した、謎が謎を呼ぶ物語のロンド。

↑帯に書いてあったこの文を見て、「気鋭の脚本家」って…まさか『チョコレートコスモス』の神谷さんじゃないよね〜♪、と冗談で思って読み始めたら!殺されたのは「神谷」だって文がいきなり。えー!じゃぁ続編ってこれのこと?!ひー。

…なーんて思いながら読み始めたんですが。で、読み終わったんですが。いやはや。なんとも。なんていうんですか、もう、なんともいえないですね。神谷がどうとか、彼が誰とか、だから何とか、なんかもう…!どうだっていいんです、そんなこと。

二回読みました。一度読んで、もう一度、今度は各章の内容と登場人物を片っ端からメモとりながら読みました。(テキストで打ってたらすごい量になった…)

そして、出た結論は…!

「わかりません」


より正確にいうと、わからないということがわかりました。メモなんて意味ありませんでした。はぁ!すごいわ!恩田さん!もう手の上で転がされてるっていうか、それどころじゃなくて踊りまくった感じです。ローリングじゃなくて、ダンシング。そしてそれがもう全然イヤじゃない。むしろ爽快。どうにでもして…!って感じです。いい意味で。はぁ、やられました。でも全力で取り組んだから、本望です。悔いなし!

どこからが現実で、どこからがお芝居で、どれがお芝居の中のお芝居で、誰が何を演じていて、演じていないのは誰なのか。もう、全部どうでもいいんです。わからないんです、ぐるぐるするんです、答えなんかないんです。ただ、読む。そして惑わされる。「なんなの?何がなんだったの?え?どういうこと?わかんないー!きゃー!誰かー!」というのが正しい読後感なのです。理論整然と説明がついて、すっきりする読後感じゃないと許せないわ!というタイプの方は、読まないほうが賢明です。…でも、読んだほうがいいですよ?だってこんな体験、本を読むことじゃなきゃできないから。

これが恩田さんが書きたいっておっしゃっていた「『チョコレートコスモス』の続編にあたるもの」なんだとしたら…私はそれにもやられたことになります。ぎゃふん!!恩田さん、最高です。
| あ行(恩田陸) | comments(11) | trackbacks(8) |
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コメント
メモまで取ってえらいです、ちえこあさん・・・。私は1回読んで理解を放棄、「やられた・・・」と呟くのみでした。いやあ、すごかったですね。
私はまだ「チョコレートコスモス」読んでないんですけど、読んでたらますます「やられた」感強かったのかな、と思うとちょっと悔しい・・・。神谷が出てるってどういうこと?と既に???な感じです。はうう。
| ざれこ | 2007/01/28 10:29 PM |
二度読みされたのですね!。奮闘する様子が伝わってきました。
この作品、境界がわからなくなって大混乱でした。
でも、どちらかというと好きなテイストだったので、どっぷり浸かれました。
もちろん、理解はできてませんけど…。
| 藍色 | 2007/01/29 2:17 AM |
実は私も読んだのですが、どういう感想をブログに書いてよいかわからなくて、書きあぐねていました。
素直に「イヤー頭ぐちゃぐちゃ、なにがどうなってるの?」と書いても良いのだと、あなたのを読んで勇気が出ました。
ましてや私「チョコレート・・」は未読です。
でも、なんか好き、なんですよね。悪くはない。
ただそれをはっきり説明できない。「読んでみて下さい」と言うしかないですよね。
| ハッチのライブラリー | 2007/01/29 11:35 AM |
ざれこさん、いやぁ、すごかったです…!!!
何度読んでも「やられた…」とつぶやく以外にできることはないです。
断言!

藍色さん、それでいいのです!(きっぱり)。
理解なんて!理解なんて!
あー、でも本ってすごいですねぇ、しみじみ…。

ハッチさん、なんかそういっていただけると、うれしいです(笑)。あれ、誉めてない?!でも、感じたままに書いていいんだと私は思ってますから!人の意見とあわないこともありますけど、あと人を不愉快にさせないことは考えますけど、それ以外は素直に正直に書いちゃえ!と。とくにこの本はそれで正解なんだと思ってますから。
| chiekoa | 2007/01/29 1:11 PM |
こんばんは。
私もメモとってみましたが、もうひとつすっきりできずでした(笑)。
わからなくて混乱したり、振り回されたりするのが醍醐味なんですよね、きっと。おっしゃるように、本を読むことでしか味わえない感覚なんだと本当に思います。
| EKKO | 2007/02/19 11:40 PM |
EKKOさん、おお、メモ仲間!(なんだそれは)。
この本を、他の恩田作品を知らない人が急に読んだらどう思うのか…ちょっと聞いてみたい気すらしてくる本でした。ほんと、もう、まさに醍醐味!恩田さんありがとうでした。
| chiekoa | 2007/02/20 12:52 PM |
こんにちは^^
TBさせていただきました。
いや〜難しかったですねぇ。
多分、全部は理解できてないですね^^;
途中から戯曲かリアルな世界かわからなくなりましたが・・・。
良かったです。
こういう作品を、恩田さんにはもっと書いていただきたいですね。
| 苗坊 | 2007/03/08 10:21 AM |
苗坊さん、堪能されましたね〜。
理解はいいんです、しなくて、っていうかするもんじゃないんです!きっと!(勝手に断言)。
こういうのほんと、もっともっと書いて欲しいですけど、そうすると頭がぐるぐるぐるぐるで日常生活に支障をきたすかも…(笑)。
| chiekoa | 2007/03/08 12:35 PM |
ものすごく複雑で、かなり難解ですよね。「チョコレートコスモス」は読んでいたのですが・・・読んでからこの本を読むと余計に混乱しますね。どう考えても劇中劇の脚本家はあの神谷としか考えられないんですよね。三人の女優が語る殺された脚本家の人物像からすると。でも、あれはあくまで劇中劇だから虚構の人物なはずで・・・。もう考えれば考えるほど混乱しますね(苦笑)
最終的には、最後の部分まで含めて、全部が神谷が書いた新作の舞台なのかもしれないとまで考えだして・・・。
一度、恩田さんの頭の中をのぞいてみたいですね。一体、どんな脳みそが・・・(笑)
| ツヨシ | 2007/03/10 5:11 PM |
ツヨシさん、ほんと恩田さんって…。
まぁ恩田さんは以前からも「名前が同じだからといって同じ人物とは限らない」みたいな発言されてますからね。オーノー!でもやめられないのです…。この本はもう考えることをせずに、おとなしくノックアウトされてリングにのびてようと思います(笑)。
| chiekoa | 2007/03/12 11:41 AM |
chiekoaさん、すっごいです。恩田さん最高!なんて思えるなんて。私なんて一度で充分、しかも理解していないままもう放棄状態です。
しかもしかも、かなりブツブツ文句言いながら読んでました。
勘弁してくれる〜〜、と。
やっぱり分かりません。
| じゃじゃまま | 2007/04/23 9:14 AM |
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