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呑まない日はあっても読まない日はない。というわけで、その日に読んだ本をできるだけ記録してみようという試みで始めました。コメントなど書いていただけるととてもよろこびます!
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泣き虫弱虫諸葛孔明 [酒見賢一]
416323490X泣き虫弱虫諸葛孔明
酒見 賢一
文藝春秋 2004-11-25

まずこの本を読み始める前の私の状態を説明すると、

・「三国志」って…昔の中国でいろんな国が入れ替わったり戦ったりしてたときの物語…だっけ?違ったっけ?三国って言うのはやっぱあれでしょ、魏・呉・蜀(そのくらいは歴史の時間に覚えた)でしょ。でもそれぞれがなんだったっけ。結局どこが勝つんだっけ。あれ、そもそも三国志はそういう話じゃない?

・ゲームにもなってたりしてるんだから、マニアックに好きな人がたくさんいて、そういう人たちは「オレは○○が好きだな!」「いや、やっぱり△△最高だよ。」みたいなキャラ愛トークを繰り広げるに違いない…。

・諸葛孔明は、えーと、名前は知ってる。あれ、でも諸葛亮孔明じゃなかったっけ。一文字足りない?あ、字みたいな?ところで何をした人だっけ?でもパソコンで漢字変換すると一発で出てくる!…やっぱ有名なんだわ。(ちなみに「劉備」も出たので結構感動しました。おぉぉ〜、すごい!!(普通?))

・中国の地理はまったくわかりません。

というまぁ、ひどいにもほどがあるというか。そういう状態で読み始めました。で、どうだったかというと…これがびっくり!おもしろかったのです!あれまぁ。

どういう小説かというと…「三国志」(「三國志」?違うものらしいけれど違いがわからん)を題材に、そのストーリーを展開しながら(推測。だってもとを知らないから)、作者である酒見さんがそれにちゃちゃを入れる、というお話です(たぶん)。私の理解によると、諸葛孔明っていう人がいて、その人はものすごーく変な人で、びっくりするほど奇人変人で、彼がどうやって劉備に仕えるようになるのか?ってとこまでのお話です。

もともとのいわゆる「三国志」を知ってたら、「それがこうくるか!」みたいな面白さもきっとあるのでしょう。なんも知らないのでそういう楽しみ方はまったくできなかったのですが(悔しい)、それでもこの本、読むだけでものすごーーーく面白いです。電車の中で読んじゃだめくらいのもんです。ちなみに私は電車の中でも読んでしまいましたが…たびたび吹き出して怪しいことこの上なかったと思います。(クスっなんてかわいいレベルじゃなく、笑える。ぐはっ!とか、うはははは!ってくらいに)。そもそも、ストーリーの展開を楽しむ本ではないんだろうなぁ…「後にこうなる」とかいうネタバレを普通にしてるし。とにかく面白く読む本です。うん。だいたいもう本の紹介から笑えます。曰く「ほんとうの孔明は、こんな人じゃなかったと思う」(作者談)。

読んでる最中はとにかく人の名前に苦労しました。ひたすら漢字が読めないのです。先にこの本を読んでいたざれこさんから「漢字は雰囲気で!」というアドバイスをいただいていたので、その勢いで読んでいたら「袁」という文字のつく人の区別が一人もつかなくなりました。(でもほんとに問題なかった)。あと「劉備」=「劉皇叔」で、「劉表」=「劉景升」だってことに半分を過ぎてから気づきました。ちなみにそれまで「劉皇叔」と「劉景升」は「劉」の字が付く三文字の人というジャンルでひとくくりでした。

…すいません。でもそれでもおもしろかったんです!この本!!酒見さんはこの本を書くのにどれだけ「三国志」のことを勉強したんだろう…。すごくよくわかってなきゃ、逆にここまで書けないんじゃないか?!と思ってしまいます。すごいなぁ。

ちなみに、この本自体は劉備が諸葛孔明に会いに行く「三顧の礼」(それも名前くらいは知ってた)のシーン(それが「三国志」中でどのあたりの話なのかはやはり知らない)で終わっているのですが、それで「もっと読ませて!!」と思ってしまうわけなのですが、本日(2007年2月23日)まさにその続編、『泣き虫弱虫諸葛孔明 第弐部』が発売だそうです。おぉ、運命…。読みますよ、読みますとも!!

4163251200泣き虫弱虫諸葛孔明 第弐部
酒見 賢一
文藝春秋 2007-02-23

【追記】
ちなみにどこもかしこもおもしろかったこの本の中で、一番ツボにはまってしまい笑いが止まらなくなったのは「Romance of the Three Kingdoms」のくだりでした。どのくらいおかしかったかというと、こらえきれず吹きだしたら、それまで口を閉じて笑いをがまんしていたせいで鼻水が(すいません、乙女なのに…)出そうになってしまい、慌てて花粉症のふりをしたくらいにおもしろかったです。くくくくく…(思い出し笑い)。
| さ行(酒見賢一) | comments(17) | trackbacks(8) |
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コメント
わたしもほとんどchiekoaさんと同じくらいの前知識で読んでました。やぁ、笑えますよね。もともとの話を知らないからこそ純粋に笑えたところもあるんでしょうが(笑)。
第二部、買ったんですけど第一部の内容ほとんど忘れたので再読せねば!chiekoaさんタイミングよいですね。いいなぁ^^
| まみみ | 2007/02/23 10:08 PM |
こんにちは^^
chiekoaさんのレビューを拝見してとっても読みたくなってしまい
図書館で予約してきました。
三国志好きなので楽しみです!
| ショコラカフェ | 2007/02/23 10:23 PM |
おお、もう出ていますね。続編。図書館に早々に申し込んであるのですが、さっさと買って欲しいです(てめえで買え)。
しかし私もまみみさん同様、内容をかなり忘れてはいるのですが、強烈なキャラを数人覚えてますから、まあなんとかなるでしょう。徐庶とか、孔明の弟とかは大丈夫かしら(笑)
ちえこあさんが楽しめたようで何よりでした。
| ざれこ | 2007/02/23 11:36 PM |
 読まれましたか〜♪読みましたよ。
ちょっと変人タイプの孔明さんが、
描かれていましたね。
天才タイプのお兄ちゃんに翻弄される弟の均君が、
かわいいかったです。続篇の出版情報、
初めて知りました。
情報ありがとうございます。
 読みたいです!!。
| indi-book | 2007/02/24 12:44 AM |
こんにちは。第2部はまだ未読ですが、
諸葛均クンが不憫で不憫で・・・。
第2部では報われるのだろうか。
ところで私は「三国志」は柴田練三郎で読みました。
通称「柴練三国志」と呼ばれています。
とても読みやすくて面白かったような・・・記憶が・・・あれ?
そういえばあんまり覚えていないぞ!? ま、いいか(いいのか!?)。
| 木曽のあばら屋 | 2007/02/24 1:48 PM |
まみみさん、はい!期せずしてナイスタイミングでした!
でもまぁ内容なんか覚えて無くてもいいような気がするんですけど、気のせいですかね。「おもしろかった」ことさえ残ってればOK!このタイミングでついでに文庫にならんかな…と思ってたりします。手元に欲しい!!

ショコラカフェさん、おぉ、三国志お好きなんですね!好きな方がこれを読んだら…どう思われるのか…めちゃくちゃ知りたいです。ぜひまた感想きかせてください!!!

ざれこさん!師匠!!ありがとうございましたー。あぁ、楽しかった。最初であきらめなくてよかったです。本気で。そして私のなかではこの変な孔明がデフォルトになりましたが…。

indi-bookさん、はい、読みました!均くんですよね、あぁ、もう彼にもなんど笑わせてもらったことか…、あの「あわあわおろおろ」した感じがたまりません。我が家にも一人欲しいです。

木曾のあばら屋さん、均くんはやっぱりみんなに愛されてますね(笑)。史実的にはどうなるのか知りませんが(書いてあったような気もしますが…あれ?もう記憶が)幸せになってほしいです。心から!柴田三国志ですか、そういうのもあるのですね!っていうかありすぎてどれを読んだらいいのか。これを読んだからいいのか?!(よくない気が)。
| chiekoa | 2007/02/24 1:57 PM |
 私も、読書前のchiekoaさんの状態と
 きわめて近い状態です(笑)
 で、chiekoaさんのレビュー読んでたら、
 めちゃめちゃ読みたくなってしまった!
 図書館でさっそく借りてきました♪
 読む本たまってるので数冊先になりますけど、
 読むのが楽しみです^^
 ただ、チラッと見たところ、
 漢字だらけで少々不安ですが^^;;

| miyukichi | 2007/02/25 5:04 PM |
miyukichiさん、おぉ、おそろい♪
最初のびびり具合までおそろい(笑)。
漢字は…ざれこさんのおっしゃるとおり、雰囲気で!
歴史も…イメージで!なんとかなります(笑)。
楽しんでください!
| chiekoa | 2007/02/26 7:15 PM |
この本はかなり危険な本ですね。三国志を知らない人がこれを読んで信じてしまったら・・・大変なことになります(笑)
とことん馬鹿にして、こきおろすという、今までにない三国志。孔明も草場の陰で涙していることでしょう(笑)面白いんで良いんですが。
漢字も多いし、登場人物が多く、人間関係がわかりづらいこともあるかもしれませんが・・・雰囲気で良いと思います。この三国志に関しては問題ないと思います(笑)
どうしても、という方は一番手っ取り早いのは、横山光輝の漫画「三国志」を読むと良いのでは?この本の基本は「正史」ではなく「演戯」だと思いますので。
| ツヨシ | 2007/03/12 6:14 PM |
ツヨシさん、いや、あれはバカにしているのではない!…と信じているのですが、どうでしょう(汗)。そして三国志を知らずにこれを読んでしまって、うっかりこれが基本になっているわたくしです。あら、大変…。ま、いっか!(よくないですか?!)
横山さんの漫画、読みたい気持ちはあるんですけど、でも冊数が半端じゃないじゃないですか…ちょっと躊躇…、が、がんばったほうがいいですかね??
| chiekoa | 2007/03/12 6:25 PM |
強くお薦め致します(笑)・・・嘘です(笑)実際、60巻まであるので、厳しいかもしれませんね(苦笑)ただ、活字だけだと、混乱してしまうかなと。非常にややこしいので・・・。ただ、ハマると不思議なことに60冊があっという間に・・・(笑)
続編、順番が回ってきません・・・。
| ツヨシ | 2007/03/13 5:38 PM |
ツヨシさん、そう、その冊数がネックに…!漫画喫茶にあるかしら。マンガは読むの早いほうなので、なんとかなるといえばなる…か?!でも今までの人生でそんなに長いの読んだことありません。一番長くてガラスの仮面かなぁ(途中ですけど)。絵があったほうが漢字がわかんなくても顔でわかるようになるからいいですかね(爆)。

続編は…これ読むの時間かかりますもんね。前の人が止めているんだわ。早く!早くツヨシさんに回してください!!>知らない人。
| chiekoa | 2007/03/13 6:14 PM |
夫の邪魔にイライラしながらも何とか読み終わりました。
フー。

読み始める前の状態はchiekoaさんよりひどかったので
私の頭の中での三国志は酒見さん版です!(いいのか?)

私も「Romance of the Three Kingdoms」の部分が一番好きでした。
「臥竜」が「スリーピング・ドラゴン」だったり
漢字で書かれているよりも意味がわかったりしたのは
私が漢字を知らなすぎるって事でしょうかね(汗)

忘れないうちに第二部にいかなきゃです。
| なな | 2007/03/26 9:03 AM |
ななさん、おつかれさまでした!達成感ありますよね〜。
でも第二部が控えてますよ(笑)。ふふふ。

あの英語の部分は笑いますよね〜!!作者さんがあそこれ「これなかなかいいな、使ってみよう」とか言ってる箇所があったと思うんですけど、実際第二部とかで結構使われてて「これか!」と思ってさらに笑いました。お楽しみに♪
| chiekoa | 2007/03/26 12:22 PM |
こんばんは!
すごく面白かったです〜
漢字読めない…分厚い…で躊躇していたんですが、
読んで正解!
我慢できなくて、第弐部もあっという間に読んでしまいました〜
続きが読みたい〜(>_<)
酒見さんのツッコミがクセになりそうな面白さでしたね〜
| エビノート | 2007/04/04 10:29 PM |
エビノートさんも読まれたんですね!
最近巷には酒見賢一ブームが?!(勝手な思い込み)。
でもほんと面白いですよね〜!躊躇してる人にもオススメしたいです。
め、迷惑かもしれませんが…(汗)。
| chiekoa | 2007/04/05 12:35 PM |
こんにちわ!
私も名前と地理が混乱して大変でした。同じ人なのになんで違う書き方なんだ・・と、気づいた時は力が抜けました。
でもおもしろかったですー。私もところどころ吹き出して、大変でした。(同じく「くすっ」ではなく、「ぶはっ」って感じでした)
「ほんとうの孔明は、こんな人じゃなかったと思う」(作者談)。
って言われても、私の中の孔明像は、これになってしまいました。
| june | 2007/05/03 2:16 PM |
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