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呑まない日はあっても読まない日はない。というわけで、その日に読んだ本をできるだけ記録してみようという試みで始めました。コメントなど書いていただけるととてもよろこびます!
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空の中 [有川浩]
4840228248空の中
有川 浩
メディアワークス 2004-10-30

先日読んだ(そして大いにミモダエした)『クジラの彼』に、この本の番外編が収録されており、本家を未読だった私は非常に悔しい思いをしたのですが、(いや、それでも楽しかったのですが)、やっと読みました!もちろん次には『海の底』が控えております。

感想は…、泣いて、きゅんとして、ぐっときて、いろんなこと深く考えさせられて、なんかもう、なんかもうですね、…やっぱり最高でした。特に私は高知大好き人間(坂本龍馬好きか高じただけで、出身でもなんでもない)なもので、この会話の土佐弁がかなりツボで。ネイティブじゃないけど、かなり正確に発音(頭の中で)できてたと思います。

有川さんの作品だとわりと多いパターンなのかな?と最近思い始めたのですが、物語の語り手が一人じゃなくて、複数、それもかなりの数の登場人物というのが、私的にはすごくいいです。最初の頃に読んだ作品では「誰のことだかわからなくて混乱するな」なんて思ったりしてたんですけど、でも今は全然思いません。むしろ、そんなこと思った自分、バカじゃないの!って反省してるくらいなものです。いろんな人の、たくさんの人の感情が、思いが、こんなに読み手である自分にインプットされてくる、それが自分に引き起こす感情っていうのが、私が有川さんの本を読んでいて一番好きなところなのかもしれないなと、そう思う今日この頃です。

一番、印象に残ったのは、「宮じい」でした。私はもう年ばっかりすっかり大人だけれど、宮じいに私の話を聞いて欲しい、今悩んでることを聞いて欲しい。そしてなんでもいいから、答えて欲しい。そんな甘えたことを思っちゃったりしました。(そこが年ばっかりだっちゅー所以ですね…)。でも、たくさんのことを教わりました。

「よう分からんが、間違うたほうをずんずん行ってもそれは正解にはならんろう。正しいように見えるとしたら、それはそう見えるように取り繕っちゅうだけよ」

「じゃぁ間違ったらどうしたらえいと思う?間違ったら、もうどうしようもないが?」
「ないのう」「間違うたことを正しかったことにしようとしたち、いかんわえ。神様じゃないがやき、あったことをなかったことにはできん」「間違うたことは間違うたと認めるしかないがよね。辛うても、ああ、自分は間違ったにゃあと思わんとしょうがないがよ。皆、そうして生きよらぁね。人間は間違う生き物やき、それはもうしょうがないがよね。何回でも間違うけんど、それはそのたンびに間違うたなあと思い知るしかないがよ」

「間違ったことで―、誰かを巻き込んだら、それはどうしたらえいが?」
「そらぁ謝るしかない」
「でも、謝っても許されんようなことやったら?」
「それでも謝るしかないわえ」「許してもらえんかったら、それは仕方がないわね。許してもらえんようなことをしたがやと、やっぱりそれも思い知って覚えちょくしかないがよね」
この部分、何回も何回も、何回も読みました。今も、頭の中でずっとこの言葉たちが回っています。考えています。この本は図書館で借りたのですが、買います。
| あ行(有川浩) | comments(9) | trackbacks(11) |
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コメント
「空〜」は、個人的に、狙っていたものをちょっとハズされたのですが、「海〜」は、いいですよぉ。ザリガニ、ザリガニです(笑)。
でも、こういう人間と次元が違う「意思」を持つモノの話は、「失われた町」もそうなんですが、嫌いじゃないです。基本的にヲタクな年代の男の子ですから(苦笑)
| すの | 2007/03/07 10:31 PM |
chiekoaさん、コンバンハ。
読まれましたか〜読みましたよ。
有川さんは、本書でブレイクでしたね、、。
(その後、ヒットを連発!)
フェイクに乗って空を飛んで欲しかったなぁ、、。
ちょっとベタ過ぎますかね、、。
| indi-book | 2007/03/07 11:58 PM |
すのさん、私は特になにも狙ってなかったのでどんぴしゃで楽しめました。よかったです〜。『失われた町』ですか、そうか、そういう見方をしたら共通なんですね。ふむふむ。

indi-bookさん、遅ればせながらやっと読みました!
んー、なぜもっと早く読まなかったのか…。
私も飛ぶのには賛成です、えぇ。ベタバンザイ!!
| chiekoa | 2007/03/08 12:29 PM |
結構、深い、というか、痛い台詞がありますよね。なんだか自分に言われてるような気がしてひるんだりもしました。図書館シリーズでもそういう台詞がそこかしこにありますが、その源流というところでしょうか。
| ツヨシ | 2007/03/08 6:16 PM |
ツヨシさん、そうですねー。すごくこう、心に訴えかけるというか…。一冊の本で、ほんといろんな感情を動かされました。大好きです。
| chiekoa | 2007/03/09 4:12 PM |
宮じいの言葉、人生の深い経験があふれていて
“いぶし銀”のような魅力でしたね。
大人がきちんと自らのつとめを果たし、子供を導く部分。
光稀と高巳のいい関係。いっぱい楽しめました。
| 藍色 | 2007/03/13 3:05 PM |
藍色さん、そうまさに「大人」ってこうあるべきだって、ただ年をとればいいわけじゃないって、すごく思いました。有名な人がえらいわけじゃないですね、市井のこんな人が、こんな風に生きている人が一番えらい!って、そんな気がします。見習わねばー…。
| chiekoa | 2007/03/13 4:47 PM |
chiekoaさん、こんばんは!
宮じいの言葉、ホントに心に沁みますよね〜
私も今回、同じようなところにグッときちゃいました。
そして、宮じいに私の悩みも聞いて欲しい・・・。
叱ってくれるんでも良いんですけど、そんなことを考えちゃいますね〜
次は「海の底」を読んで、「クジラの彼」を再読したいと思います♪
| エビノート | 2007/04/23 10:10 PM |
有川作品の影響で今、自衛官やってます(笑)新入隊員です!
誰もがイケメンじゃないとことか本の中と現実はやっぱり違いますが(笑)、カッコイイ人、居ますよ!想像してた堂上教官そっくりな人が愛知のM駐屯地に居ました!(ちなみに私が今居るのは東京の駐屯地)
俸給で有川作品を3冊買いました♪今度の読後感でどれを発表しようか悩んでます(笑)
| あやなみ | 2007/05/14 11:07 PM |
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