プロフィール
chiekoa

呑まない日はあっても読まない日はない。というわけで、その日に読んだ本をできるだけ記録してみようという試みで始めました。コメントなど書いていただけるととてもよろこびます!
カレンダー
S M T W T F S
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031   
<< May 2017 >>
カテゴリー(作家さん別)
過去の読書日記
このサイト内を検索
OTHERS
  管理者ページ
  RSS1.0
  Atom0.3
<< yomyom ヨムヨム Vol.1 | Top | 14歳 [千原ジュニア] >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | - | - |
墨攻 [酒見賢一]
4101281122墨攻
酒見 賢一
新潮社 1994-06

戦国時代の中国、特異な非攻の哲学を説き、まさに侵略されんとする国々を救援、その城を難攻不落と化す謎の墨子教団。自ら侵略することは決してなく、ただ「守る」ことを旨とするその教団の俊英、革離(かくり)が小国・梁の防衛に派遣された。迫り来る敵・趙の軍勢は2万。梁の手勢は数千しかなく、城主は色欲に耽り、守備は杜撰であった。果たして革離はたった一人で城を守り通すことができるのか?

泣き虫弱虫諸葛孔明』で酒見さんにはまった私。この本もああいうテイストなのかなぁと思って手にとったのですが、そしてああいうテイストだったらいったいどういうふうに映画にしたんだろうと思っていたのですが、読んでみたら、おぉ、こういう風だったのか!と。(なんか「こそあど言葉」ばっかりだ…)。

で、そういう意味では期待していたのとは違ったわけですが、でもそれはいい方向に期待を裏切ってくれました。なんだ、ああいう風に面白おかしく書かなくても、こんなにおもしろいんじゃん!と思ったのです。何が不満って、本が薄いことが不満…。もっともっと長く細かく読みたかった!というのが正直な感想です。

圧倒的多数の軍勢に、たった一人でどう対抗するのか?!という設定にもう心騒ぐわけですが、そのやり方がいちいちかっこいい。読んでいて爽快ですらありました。「プロ」であり「職人」であり、あぁ、ああいう人たちの矜持というのはこういうものかと、痺れました。惚れ惚れしました。

そして私はこの物語を、「本当にあったこと」だと思っていたのですが、違うのですね!あったのは「墨子」という素材だけで、そこから膨らませたのがこの物語だったのだそうです。あぁ、もう酒見さん…!脱帽です。

【墨守】
《中国で、思想家の墨子が、宋の城を楚の攻撃から九度にわたって守ったという「墨子」公輸の故事から》自己の習慣や主張などを、かたく守って変えないこと。
ここからきているこのタイトル「墨攻」。なんか、いろんなことを思ってしまいます。守ること、そして攻めること…そして、その意味を。
 
映画も見たいかも…!  http://www.bokkou.jp/
| さ行(酒見賢一) | comments(7) | trackbacks(5) |
スポンサーサイト
| - | - | - |
コメント
こんにちは。TBさせていただきました。

私も酒見さんの本好きです。『墨攻』も面白かったですよね。
『泣き虫弱虫諸葛孔明』はまだ未読なので、ぜひ読んでみたいと思います!
| nha_trang | 2007/03/16 1:30 PM |
まいど〜。
漢字の名前は読めたかな?
章割りがすぐだけど、難しそうな名前を見かけました。
↑これ、ちら見の感想。
| しんちゃん | 2007/03/16 5:24 PM |
nha_trangさん、こんにちわー。
最近急にはまってしまってます、酒見さんに!
『陋巷に在り』も手を出そうかと…でも大作ですよね!
がんばりまーす。

しんちゃんさん、登場人物がわりと少ないので、なんとか(笑)。
難しいのは…やっぱり雰囲気で。極意ですな!(あれ?)
| chiekoa | 2007/03/16 6:10 PM |
こんばんわ^^
酒見さんは気になっていた作家さんで、この作品が初読でした。
難しかったですけど、理解は出来ました^^;
映画も見てみたくなりましたね。
| 苗坊 | 2007/03/16 6:48 PM |
苗坊さん、おぉ、初読でしたか!それだとこの薄さでちょうどよかったかもしれませんね〜。私は酒見中毒になりつつあるので(笑)「もっと!」って思っちゃいました(笑)。もしよろしければ『泣き虫弱虫諸葛孔明』もぜひ。(普及活動展開中…)。
| chiekoa | 2007/03/19 12:33 PM |
私は逆に、この薄さだったので面白さが凝縮されている気がしました。
そして、普及活動もしやすいのでは?。
映画では敵の数が5倍になるそうです。
どう戦うのか楽しみです(でもたぶん見るのはレンタル、笑)。
| 藍色 | 2007/03/21 2:54 AM |
藍色さん、なるほど!言われてみればそのとおりですね。
この薄さの中にあれだけのストーリーと興奮を…!すばらしい。
そういえば映画では10万になってましたねー(笑)
私もDVDで見ることになりそうです…。
| chiekoa | 2007/03/22 1:39 PM |
コメントする








on
ご利用のブラウザ、設定ではご利用になれません。
この記事のトラックバックURL
 
トラックバック
『墨攻』 酒見 賢一
この度、アンディ・ラウ主演の映画が公開されるそうです。この本、漫画にもなってたんですよね。実は知りませんでした…。映画化のニュースを聞いて久しぶりに再読してみると、やっぱり面白かったです。 城を守るエキ
| 四畳半でまったり読書 | 2007/03/16 1:22 PM |
墨攻 酒見賢一
兼愛・反戦を説き墨子が築いた墨家であるが、三代目巨子・田襄子の代となり徐々にその体質を変え腐敗し、権力と結びつく道をとろうとしていた。 そんな中、祖の意志を貫こうとする墨者の革離は、趙軍に攻められている燕国の梁城城主・梁溪からの依頼により、
| 苗坊の読書日記 | 2007/03/16 6:41 PM |
墨攻 酒見賢一
カバー装幀・挿画は南伸坊。1989(平成元)年、『後宮小説』で第1回日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。主な作品『墨攻』(他で中島敦記念賞)、『周公旦』(新田次郎文学賞)、『聖母の部隊』、『ピュタゴラスの旅』、『
| 粋な提案 | 2007/03/21 3:04 AM |
酒見賢一『墨攻』(新潮文庫)
酒見賢一『墨攻』を読んだ。 映画を観る前に原作を、と思って間違って買ってしまった。映画の原作はこの小説をベースにした漫画の『墨攻』であって小説版ではないらしい。そんなアクシデントに見舞われながらも、読んでみるとこれが骨太な感じで実によろしい。アンディ
| 書評風 - 読んだら軒並みブックレビュー | 2007/03/26 8:39 PM |
「墨攻」酒見賢一
墨攻発売元: 新潮社価格: ¥ 380発売日: 1994/06売上ランキング: 31808おすすめ度 posted with Socialtunes at 2007/05/23 アンディ・ラウ主演、映画「墨攻」を見に行った。 10万人対一人の対立と聞いて面白そうと思い、見に行ったのだが、 そういや酒見さんの
| 本を読む女。改訂版 | 2007/05/23 11:11 AM |