生きていくうえでの幸福は、誰かとわかちあう記憶の豊かさにあると僕は思う。軽い読み物のつもりで読んで、かなりどっしりずっしりきてしまいました。何度も泣きそうになって、泣いてたまるか!って思って。私は何をむきになっているのでしょうか。この本は…ここに表向き書かれていることだけじゃなくて、もっとその奥の、生きていく人間の、人の心の深い深いところが、書かれていないそれが、読んでいると伝わってくるから、だからこんなに苦しいんでしょうか。心がざわざわするんでしょうか。
組み立て式家具の予備ネジ、だまされたと思って、皆様、ぜひ。「悲しいとき〜」この本を読みましょう。]]>
どうせ使わないだろうけど
何か捨てられない。
「猫は飼うことができないんだ」忘れちゃいけない、大切なことですよね!
「公平な権利とお互いに対する尊敬という条件で、同じ家を共同で使うだけだ…それでも、なぜかいつも猫に先を越されてしまう。とりわけシャム猫というのは、優位に立つすべを心得ているんだよ」
「つらいことが、あっても、ひとりぼっちでも、生きるほかはない。にげ出してもいいし、放り出してもいいし、ひきこもっても、いい。生きなきゃいけない。なんでだか、分かるかい?」物語の後半、瑠菜が出会ったおじいさんが語る言葉です。この言葉が、この言葉を必要としている誰かのところに届きますように。
「人間はね、一人のこらず、自分以外のだれかを、しあわせにしないといけないんだよ。一人でも、二人でも、三人でもいい。自分じゃないだれかを、しあわせにするために、人は生きてる。それができないうちは、死のうと思っても、死ねないもんなのさ」