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2013.11.18 Monday | |
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+ ChiekoaLibrary + 世界に一つだけの図書館。 ―ちえこあ図書館―
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悪魔のパス 天使のゴール 村上 龍 幻冬舎 2002-05-02 |
地球儀のスライス 森 博嗣 講談社 1999-01 |
まどろみ消去 森 博嗣 講談社 1997-07 |
箪笥のなか 長野 まゆみ 講談社 2005-09-07 |
マルコの夢 栗田 有起 集英社 2005-11 |
桃 姫野 カオルコ 角川書店 2005-04-01 |
四季 冬 森 博嗣 講談社 2004-03-06 |
四季 秋 森 博嗣 講談社 2004-01-09 |
ツ、イ、ラ、ク 姫野 カオルコ 角川書店 2003-10 |
女のエロスのOSでは、強い感情であろうが淡い感情であろうが、過去の感情は「ごみ箱」に行き、「ごみ箱を空にする」がクリックされて削除され、その後は検索しても「検出できません」と表示されるのみである。
生きてゆく人間というものは二十三歳ののちに四十三歳になって知る。二十三歳の自分はなんと若く、熱を帯びていたのだろうかと。しかし、やがて五十三歳になって知る。もし自分が今、四十三歳ならなににでも新たな挑戦ができたのにと。そして六十三歳になり、さらに知る。五十三歳の自分は、三十三歳と変わらぬほどに、なんと若かったのだろうかと。これは単純な「恋愛小説」ではなく、もっと大きな…。なんというんでしょう。もっと生々しい「人」の物語でした。青春の物語でした。官能的で、笑えて、泣けて、さわやかじゃない。すごかったです。
アンハッピードッグズ 近藤 史恵 中央公論新社 1999-10 |
「わたしたちって、ただ、方法論を見つけてしまっただけなんじゃないの?」そんな関係の二人。淡々としたクールな雰囲気。テンションの低い主人公のこういう不毛な(?)恋愛、苦手なはずなんですけど…なんだかすごく引きこまれました。自分でも不思議。真緒のところに睦美がやってきて話をするシーンなんて、全く他人事なのに自分まで背筋が寒くなりました。あの「嫌な話」の予感…。やだやだやだ!やめてやめてやめて!って。
「きっと、うまくやるためのマナーとか、方程式とか、そういうものを心得ているだけなんだわ。そういうものがなければ、半日も一緒にいられないかも。」