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呑まない日はあっても読まない日はない。というわけで、その日に読んだ本をできるだけ記録してみようという試みで始めました。コメントなど書いていただけるととてもよろこびます!
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落下する夕方 [江國香織]
4043480016落下する夕方
江國 香織
角川書店 1999-06

八年間をともに過ごした恋人・健吾から突然別れ話をきりだされてしまった梨香。彼の出て行った後の部屋に、別れの理由「他に好きな人ができたから」というその相手・華子が突然やってきます。ここに住まわせてほしいという華子。そして彼女との同居を受け入れる梨果。奇妙な三角関係の行方は…。

この「華子」の魅力が全然わからない…不思議な魅力といわれても…こういう自由奔放でなんか周りの男をダメにするタイプの女性。あんまり好きじゃないです。実際まんまと皆ダメ男になってるし。この子を好きになるポイントが見つけられない。存在していてもいいから、私の周りにはいないでね、というタイプ。ダメ!です。

そもそも華子だけじゃなくて、主人公の梨果の気持ちすら、私にはどうもよくわからない。っていうか理解できない!好きな人の好きな人といっしょに住むなんて!無理!絶対無理!ありえない!私なら追い出します。いっしょに住んで、あろうことかちょっとそれがいいかもと思うなんて…無理です!!

逆に男性の気持ちはよくわかったんですけれど。このどうしようもない感じ。(なんでだ!私だって仮にも女なのに…。)

そういうところで全然共感はできませんでしたが、この長い長い失恋の物語は、読んでいて心に痛かったです。シチュエーションはリアリティないですが、こんな風に、時間がたって、ちょっとずつちょっとずつ恋を失っていくということ。その描写はとてもリアルでした。この二つの相反する感じが、この小説の魅力なのかな…。

映画になってるそうなので、ちょっと観てみたいかもと思いました。
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ケイトウの赤、やなぎの緑 (江國香織ヴァラエティ) [江國香織]
4107900967新潮ムック 江國香織ヴァラエティ
江國 香織
新潮社 2002-03-29

「十年後の『きらきらひかる』」というサブタイトルのついたこの物語は、「ヴァラエティ」という江國さんのムック(?)に掲載されています。
(というか、これ読みたさに図書館で借りました。)

あれから十年たって、笑子が、睦月が、紺が、どんなふうに変ったのか。変らなかったのか。もっともこの物語は「サイドストーリー」とでも言うのか、彼らが主人公ではありません。でも、独立した物語としてもとてもよかった。私は好きです。弱さにも似て見える強さを持った彼らに、また会うことができてうれしかったです。

(この短編以外の部分はあんまりちゃんと読んでないんですけどね…!)
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きらきらひかる [江國香織]
4101339112きらきらひかる
江國 香織
新潮社 1994-05


アル中ぎみで躁鬱病の笑子と、ホモの睦月の夫婦の物語。

江國さんの本は結構読んでいるのに、よく考えたらこれ読んでない!有名なのに!と思って、遅ればせながら読んでみました。

なんというか、全然他人のこととは思えなくて、読んでいる間いっしょに苦しかったです…。「ごく基本的な恋愛小説」だという江國さんのいう通りの物語だと思いました。

各章ごとに語り手が交互にかわるので、笑子の気持ちも、睦月の気持ちも、両方わかる。痛いくらいにわかって、苦しくて苦しくて苦しかったです。

「好きな人に恋人がいる」ということ。それが笑子の結婚の大前提で、そしてそれが本当に「苦しい」のかどうか彼女にもわからないし、私にもわからないのです。「あなたが恋人と別れるなら、私もあなたと別れる」と本気で言ってのけた笑子。そんな笑子を愛しているのに、間違いなく大切に思っているのに、どうしても彼女を苦しませてしまう睦月。そして自分の「恋人」の存在。その恋人「紺くん」の気持ち。
こんなにも複雑な関係、でも、ほんとは複雑でも何でもなくって、ただ、互いにお互いを大切に思っている…。理屈じゃない。説明なんかできない。そのリアル。人を好きになる気持ち。胸が締め付けられました。

でも外野(私も含む)がとやかくいうようなことじゃないんですよね。

ラストは、ちょっと微妙でした。わたし的には。じゃぁどういうラストならいいのか?と言われると、それもまたわからないのですが…。

ちなみに、読み終わったら深津絵里さんが出ていたドラマの「きらきらひかる」をビデオで見よう…と思って読んでいたのですが、あのドラマの原作はこれじゃないということが今わかりました。えー!(ホンキでびっくり。)
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泳ぐのに、安全でも適切でもありません [江國香織]
483425061X泳ぐのに、安全でも適切でもありません
江國 香織
ホーム社 2002-03

たくさんの女性の恋を描いた、短編集です。

これぞ「短編」まさに「短編」。しかし短すぎやしませんか?!

この人の書くものは、なんというかとても感想が書きにくいです。水を飲むみたいに、読んで、読み終わって、ほぉって思って、それで終わりというか。(寝て起きたらどんなこと書いてあったのかあんまり覚えてないし…。)でもキライじゃないのです。わけわからない!とか、それで?とか、ここで終わり?とか思いながら、なんだかんだ言って結構読んでいるのです。不思議です。

とにかくタイトルが秀逸だと思いました。これだけでつかみはオッケーというか、勝ち負けでいうと勝ちというか。たくさんの短編が収録されていますが、このタイトルの短編がいちばん印象に残ってます。ダメ男といっしょに住んでいる主人公。

今度こそ別れてやる、追い出してやる、別れてやる、追い出してやる。
何かを恐れているより、恐れていることが起きてしまう方が、少なくとも安全な状態ではないか。
まただ。
まただまただまただ。私は自分を呪った。ばかみたいだ。何度同じことをされたらあきらめがつくのだろう。
この「繰り返し」…。
深く、深ーく、考えさせられる、彼女の心の叫びでした…。
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すいかの匂い [江國香織]
4103808039すいかの匂い
江國 香織
新潮社 1998-01

「誰にもいえない、とてもどきどきしたから」

帯に書かれたそんな言葉どおりの、11人の少女の夏の秘密の物語です。

自分がこどもだったころに、世界がどんなふうに見えていたのか、今となっては記憶は朧ですが、こんな風に見えていたのかもしれないなと思いました。あのころ見ていた夏の景色や、聞いていた音や、感じていた匂いや思い。そういうものがふっとよみがえってくるような、手のひらにのせたビー玉の重さまで思い出せるような、そんなお話たちでした。

紙せっけん、私も好きだったなぁ…。
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いつか記憶からこぼれおちるとしても [江國香織]
4022578025いつか記憶からこぼれおちるとしても
江國 香織
朝日新聞社 2002-11

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神様のボート [江國香織]
4103808055神様のボート
江國 香織
新潮社 1999-07

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泣く大人 [江國香織]
4418015116泣く大人
江國 香織
世界文化社 2001-07

小説かと思って図書館でかりたら、エッセイ集でした。
(ちゃんと中身を確かめてから借りよう。>自分)

いろんなエッセイがおさめられているのですが、正直あんまり…いや、最後まで読みましたが、なんか共感できない感じというか、いや、ほんと申し訳ないのですが…。

とくに「欲しい物」についてのエッセイで「井戸がほしい」ということを書かれているのですが、これがなんかひっかかってしまってですね。

この人とはお友達にはなれないな、というか。
(向こうだってなりたかないとは思いますが。)

うーん。

すいませんでした。
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思いわずらうことなく愉しく生きよ [江國香織]
4334924352思いわずらうことなく愉しく生きよ
江國 香織
光文社 2004-06-19

すごいタイトルだなと…。

そしてこのタイトルと中身は一致するのかなと…。

「愉しく」生きてる??ほんとに??

この「思いわずらうことなく愉しく生きよ」を家訓(?)とする家の三姉妹の物語です。三人とも個性的というかなんというか。まったく似ていない姉妹です。このうちの誰のような生き方をしたいかといえば、誰のような生き方もしたくないかも…。特に長女さん。わかるけど、そういうこともあるのだろうというのはわかるけど、こわくて、わかりたくないです。ごめんなさい。
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号泣する準備はできていた [江國香織]
4103808063号泣する準備はできていた
江國 香織
新潮社 2003-11-19

短編集です。江國さん、これで直木賞とってたんですね。知りませんでした…。

それぞれの短編は、なんというか…「ひとつのお話」というよりは「長い長いお話の一片を切り取った」みたいな感じで、起承転結でいうと結がないというか、転ももしかしたらないというか…。

印象に残ったのは、この単行本のタイトルにもなっている「号泣する準備はできていた」という作品の中のこのくだり。

「私の心臓はあのとき一部分はっきり死んだと思う。さびしさのあまりねじ切れて。」
何かが、心の中で終わってしまうようなあの感情。ああいう感情を、こういう言葉で表現してしまうところがすごい!と思いました。
| あ行(江國香織) | comments(5) | trackbacks(3) |