プロフィール
chiekoa

呑まない日はあっても読まない日はない。というわけで、その日に読んだ本をできるだけ記録してみようという試みで始めました。コメントなど書いていただけるととてもよろこびます!
カレンダー
S M T W T F S
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031   
<< January 2018 >>
カテゴリー(作家さん別)
過去の読書日記
このサイト内を検索
OTHERS
  管理者ページ
  RSS1.0
  Atom0.3
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | - | - |
車掌さんの恋 [有吉玉青]
4062125978車掌さんの恋
有吉 玉青
講談社 2004-09-22

「車掌さんの恋」「中吊り泥棒」「ボックス・シート」「きせる姫」「あみだなの上」電車がはこぶ、どこか懐かしい5つの物語。

連作短編ではなく、独立短編(?)です。

なんというかこの本の見た目の、そのままのような本でした。すごく強い印象を残すとかそうことはないんですけど、あまりものを考えたくないときとか、暇だなぁというときにのんびり読むような。若干暗めなテーマが多い気もしますが…。
| あ行(その他) | comments(2) | trackbacks(3) |
サウス・バウンド [奥田英朗]
4048736116サウス・バウンド
奥田 英朗
角川書店 2005-06-30

小学校六年生になった長男の僕の名前は二郎。父の名前は一郎。誰が聞いても「変わってる」と言う。父はどうやら国が嫌いらしい。むかし、過激派とかいうのをやっていて、税金なんか払わない、無理して学校に行く必要などないとかよく言っている。家族でどこかの南の島に移住する計画を立てているようなのだが…。

面白かった〜!読んだ皆さんがこの本を大好きな理由がわかりました。うーん、私も大好きだ!電車で読んでいて、夢中で読んでしまって、「え?いまどこ?」ってなったのなんて、すごく久しぶりでした。爽快…!

何があっても頭のどこかでは常にご飯のことを考えていて、とりあえずおなかいっぱいバクバクご飯を食べる(たまにちょっと量が減ったりもするけど)二郎くんがなんだか頼もしく、ほほえましく。いいぞ!少年!がんばれ!この主人公の二郎くんとお父さんの距離と、それを読んでいる自分とお父さんの距離が、ぴったり沿うようで面白かったです。最初はもてあまして、でもだんだん大好きになる、そんな感じが。読み終わったらすっかりファンでした!私も。迷惑なんだろうけど、最高かっこいいです。ほんとに。

そしてストーリーの面白さはもちろんのこと、登場人物がもうとにかく皆すばらしかった!いいなぁ。主要人物たちはいうまでもなく、脇役たちもすばらしい!ちょびっとしか出てこない人も、悪役ですら、一人一人が、ほんとうに魅力的です。特に向井くんとベニー。いい!君たち最高です。何度声に出して笑ったことか…(笑)。

一人でも私腹を肥やそうとすると、政治経済が発生するの。誰もそんなこと思わなきゃ、政治家も資本家もいらないの。お金がなくても、コンスタントに貧乏だと、ちゃんと人はしあわせなんじゃないかなあ
とても大切なことを教えてくれて、そして元気もくれる。やさしくて、あったかい。そんな太陽みたいなステキな本でした!こんな風に、胸を張って、私も生きていきたいな。がんばろう!自分!
| あ行(その他) | comments(16) | trackbacks(16) |
ペダルの向こうへ [池永陽]
4334924859ペダルの向こうへ
池永 陽
光文社 2006-01-21

心と体に重い傷をかかえ、東京から沖縄へ向かって自転車で出発した洋介と隆。行く先々で、彼ら父子がめぐり合った人々との交流を描く物語。

連作短編集のような形になっています。母と一緒に自動車事故に会い、母は死に、自分は右足を切断して義足の生活となり、引きこもりになってしまった中学一年生の隆。妻と息子が事故にあったとき、嘘をついて若い恋人と体を重ねていた洋介。妻の故郷である沖縄へ自分たちの手で遺骨を届けようともちかけ、旅に出る二人。

読み出してから思い出したのですが…この作家さんの、こういう連作短編の、毎回のお約束の「説明」が苦手なのでした、わたし。上に書いたようなことが説明として書かれるわけなのですが、それがこう…またですか、というか、知ってますというか。説明されるたびにうんざりしてしまう自分がいるのです。ごめんなさい。全然違和感なくそれが書ける作家さんもたくさん知ってるんですけど、この方の説明はなんか…苦手なのです。(以前に『殴られ屋の女神』で同じこと思ったのに、すっかり忘れてました…。)

そして毎回なんというか、お約束どおりというか、彼らが誰かに出会って、その人もまた心に問題を抱えて生きていて、いろいろあって、泣いて笑ってめでたしめでたし(ではない場合もあるのですが)…というのが、毎回毎回繰り返されるので、ちょっと水戸黄門状態?とか思ってしまいました。ほんとすいません。

あ、でもその中でも「震災の少年」はよかったです。すごく。ただそれ以外が…ちょっと…毎度同じすぎないですか?という感じが否めなくてですね。雑誌の連載で月に一回ずつ読むのならばいいのでしょうが、こういう本の形でまとめて読むとどうも。(前述の「説明」もしかりでしょうが。)

まとめて一冊にするんだったら、加筆訂正しないのかなぁ…とか思ったりしました。なんとなく。心が乾いてます?私…。
| あ行(その他) | comments(6) | trackbacks(2) |
オリーブオイルのおいしい生活 [朝田今日子]
4167660911オリーブオイルのおいしい生活―ウンブリア田舎便り
朝田 今日子
文藝春秋 2005-12

イタリア・ウンブリア地方に住む日本人主婦が綴る、シンプルでおいしい暮らし。秋には収穫したてのオリーブオイルとワインを味わい、冬には解体した豚で生ハムを作る。春には採れたてのアーティチョークでパスタを、そして夏には大量のトマトを一年分瓶詰めにする。質の高いオリーブオイルをたっぷり使って作る本場の家庭料理レシピと美しい写真が満載。

思いっきり…ここで暮らしてみたくなりました。なんというか、私たちが置いてきてしまったものが、まだここには残っているというか。子どものころから大好きだった「大草原の小さな家」的な暮らし。いいなぁ…きっと大変なこともいろいろあるのでしょうが、とてもあこがれてしまいます。

そして出てくる料理のおいしそうなこと!レシピが載っているものもあるので、ぜひ作ってみようと思います。まぁ似て非なるものになることは必須ですが。料理は愛情、女は度胸…。
| あ行(その他) | comments(2) | trackbacks(1) |
the TEAM [井上夢人]
4087747956the TEAM
井上 夢人
集英社 2006-01

盲目で難聴の人気霊導師・能城あや子。そして百発百中の彼女の"霊視"を支える彼女の「仲間たち」。様々な技術を駆使して、彼らが暴き出す過去の事件の真相や、不思議な現象の真実とは…!

岡嶋二人時代から大好きな井上さんの新作!楽しみに楽しみに読んで、楽しく楽しく読み終わりました。幸せ…。

正義の味方が悪を滅ぼす!みたいな大げさなことじゃなくて、その正義の味方自身だって何もかも正しいってわけじゃなくて、でもその人間くささみたいなのがまたよかったり…。こういう凄腕の職人!って感じの人たち、いいですよね〜。彼らのカッコよさと、カッコ悪さと、そんなところがたまらない、楽しくて、そしてちょっとほろ苦かったりもする、大好きな感じのお話たちでした。

連作短編の形式になっていながら、それぞれのお話でそれぞれのキャラクターたちの物語がさりげなく語られていたり、そのバックグラウンドがまた面白かったり、これで終わっちゃうなんてもったいなさすぎる!とひたすら思いました。ぜひ、シリーズ化を!なんだったらドラマ化とかしてくれても全然OKです。面白そう…!ほんとに、またどこかで彼らに会いたいです。

読みながら、ちょっと伊阪さんの『陽気なギャングが地球を回す』を思い出したりもしました。うん、どっちも大好きだ!
| あ行(その他) | comments(10) | trackbacks(9) |
キップをなくして [池澤夏樹]
4048736035キップをなくして
池澤 夏樹
角川書店 2005-07-30

「キップをなくしたら、駅から出られない。キミはこれからわたしたちと一緒に駅で暮らすのよ、ずっと」キミは今日から、駅の子になる。学校も家もないけれど、仲間がいるから大丈夫。電車は乗りたい放題、時間だって止められるんだ!子供たちの冒険、心躍る鉄道ファンタジー。

表紙がかわいくてなんとなく読んでみたのですが、中身もなんとなくそんな感じ(?)。キップをなくした子どもたちが、「駅の子」としていろんな駅で乗客の子どもたちを助けるお手伝いをする。その中の一人、いつもご飯も食べないし寝ない子がいて、その子は実は…という物語。あっさり…というのとは違いますが、とてもシンプルなお話でした。しかしこういうファンタジーというと、やっぱり小路幸也さんがダントツかなっと思ってしまったりもしたり。

でも、しかたがないんです。起こったことは起こったことなんです。
見習わなくちゃってくらい、立派な子どもたち。生きること、そして死ぬということ。グランマの解釈が、なんだか素敵で、心に残りました。
| あ行(その他) | comments(2) | trackbacks(5) |
ボクが教えるほんとのイタリア [アレッサンドロ・G・ジェレヴィーニ]
4104511013ボクが教えるほんとのイタリア
アレッサンドロ・ジョヴァンニ・ジェレヴィーニ
新潮社 2001-12

巨乳伝説の街で生まれ、ヌテッラ依存症に苦しみ、ビデを心から愛し、大晦日に赤いパンツをはく…。日本人の知らないイタリアの全てをお話します。東京のカフェ40店舗を採点したエスプレッソチェック付き。

よしもとばななさんの本をイタリア語に翻訳したりしていらっしゃるアレッサンドロさんの本です。

最近イタリアに興味津々なわたし。でも全然何にも知らないので、入門のつもりで読んでみました。なるほど、ためになること満載の本です。いつかこれが実際に役に立つようにしたい…!(海外旅行の経験すら0な私ですが)。

とりあえずこのエスプレッソチェックリストも参考に、都内のカフェめぐりでもしようかと思う今日この頃。しかし先日スタバでエスプレッソを注文したところ、「ナントカがナントカで(聞き取れず)濃厚なコーヒーですがよろしいですか?」と聞かれてしまった私。なに?私はエスプレッソも知らない女に見えるということ?それとも濃いコーヒーが飲めなそうに見えるということ??そりゃ甘いものが好きですけど…なんとなく納得が行きません…っ!イタリアへの道は遠い…。
| あ行(その他) | comments(0) | trackbacks(0) |
北緯四十三度の神話 [浅倉卓弥]
4163244905北緯四十三度の神話
浅倉 卓弥
文藝春秋 2005-12

桜庭菜穂子と和貴子は一つ違いの姉妹。地元の大学に進学し、そのまま大学の助手を勤める菜穂子。東京の大学を卒業後、故郷に戻り、ラジオ局でDJをしている和貴子。様々な出来事の中で、いつの間にか広がってしまった二人の心の溝は―。雪国を舞台に姉妹の心の成長と和解を描いた感動の物語。

読んでいる間、ずっと「再生」という言葉が頭に浮かぶような、そんな物語でした。すごくうまい!とか、めちゃくちゃ心揺さぶる!とかそういう文章なわけではないのに、読み終えて心があったかくなるような、ほっとするような、そんな相変わらずの浅倉さんの本。熱すぎず、冷たすぎず、いつまでも入っていたいお風呂のような(ぬるいのかもしれませんが…)この本が、私は大好きです。

私にも大事な大事な妹がいます。この二人とは全く違った関係の私たちですが…でも、なんか、どうあっても、何があっても、やっぱり大事にしたいなぁとあらためて思いました。
| あ行(その他) | comments(12) | trackbacks(10) |
彼方へ [薄井ゆうじ]
433473989X彼方へ
薄井 ゆうじ
光文社 2005-12-08

「無限ホテル」「トンボロ」「桜子さんがコロンダ」「おしょうしい午後の陽」「エイラット症候群」「環状列石」「酒粥」「自転車を漕ぐとき」という八つの短編が収録された、短編集です。

読んだことのない作家さんで、何気なく手に取ったものだったのですが…個人的に大当たりでした。

現実のような、非現実のような、その一瞬の「ゆらぎ」。ちょっと奇妙で不思議な世界。優しくて、ちょっと切なくて、でも暖かくて。収められている短編、どれもそれぞれに色が違うのですが、でもそれぞれにとても好きになりました。

他の作品も、これからぜひ読んでみたいと思いました!
| あ行(その他) | comments(0) | trackbacks(1) |
子盗り [海月ルイ]
416769901X子盗り
海月 ルイ
文藝春秋 2005-05

京都の旧家に嫁いだ美津子。結婚後何年たっても子供に恵まれず、追いつめられた夫婦が選んだ方法は―。

なんとなく展開の読める物語でしたが…それでも先が気になって一気読みしました。それにしても出てくる人出てくる人、みんな腹が立つというか、いらいらするというか…かなりストレスフルでした。そのせいで先を読むのを急いだというのもあるかもしれません。だって…みんな理不尽なんですもん!!イライラ。

ラストがこれまた予想通りというか、予想以上というか、救いようがなくてげっそりしてしまいました。えーん…。女は怖いってことかしら…。
| あ行(その他) | comments(0) | trackbacks(0) |